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【ゴシック様式】ゴシック様式の特徴や代表的建築、家具や室内装飾まで完全網羅【世界のインテリアの歴史③】

ミラノ ドゥオモ

 

 

こんにちは、しけたむです!

 

この記事では

 

 

  • 「ゴシック系のインテリアやファッションに興味がある。」
  • 「シンプルに教会の荘厳な雰囲気が大好きです。」

 

 

という皆様へ向けて

 

圧倒的な支配力を持ったキリスト教。

 

その権威を象徴するかのようなゴシック様式について写真付きで解説していきます。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ゴシックという言葉は『(野蛮な)ゴート人の』という意味で、ゴート人はドイツ平原に住んでいた民族にゃ!当時最強のローマ帝国と戦争してやっつけちゃうほど強かったんだにゃー

 

 

 

 

 

代表的なゴシック建築とその特徴

ミラノ ドゥオモ出典:Milano pocket

▲ミラノのドゥオーモは世界最大級のゴシック建築で全長158m、幅92m、高さ108mの威容を誇る。5世紀もの歳月をかけて多くの芸術家によって完成された。

 

 

12世紀後半、北フランスを中心に起こり、13−14世期に最も栄えた西ヨーロッパの建築・装飾様式をゴシック様式といいます。

 

 

 

この時代はキリスト教会が圧倒的な支配力を持っていた為、教会建築はその権威を象徴するように天に向かって高く伸び、家具や室内装飾もその威厳を表すかのように物々しい彫刻を施したものが多かったのです。

 

 

代表的なゴシック建築

 

 

ゴシック様式を代表する建築としては、

パリのノートルダム大聖堂シャルトル大聖堂、イタリアはミラノ大聖堂(ドゥオモ)が、ドイツはケルン大聖堂が有名です。

 

 

ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂出典:Villes

▲全長128m、幅48m、高さ91m、内部の天井高32.5mと、それまでにない壮大なスケールの大聖堂

 

 

パリのノートルダム大聖堂ノートルダム寺院とも呼ばれ、ゴシック建築を代表するカトリック教会の大聖堂です。

 

 

1991年に『パリのセーヌ河岸』という名称で周辺の文化遺産とともにユネスコの世界遺産に登録されています。

 

ノートルダム 大聖堂出典:Wikimedia Commons 

▲全体の色合いから、白い貴婦人とも称されているノートルダム大聖堂のファサード(正面)

 

 

ノートルダム大聖堂は1163年、フランス国王ルイ7世の時代に着工し、1250年に外観など主要部分が完成、1272年に竣工しました。

 

 

 

ノートルダム大聖堂の着工当初、世はいまだロマネスク様式が優勢だったので、ファサードの一部などに建設途中むりやりゴシック様式に設計変更したような跡も発見されています。

Cathédrale Notre-Dame de Paris出典:maidatezic.com

▲入り口から主祭壇に向かう中央通路(身廊)は、高さ32.5メートルという壮大なスケール

 

ノートルダム大聖堂

出典:Jean-claude Lafarge

▲ゴシック建築は彫刻やステンドグラスを駆使して、聖書や聖人伝のエピソードを表現している

 

 

ノートルダムという言葉はフランス語で「我らが貴婦人」、すなわち聖母マリアを指す言葉なので、単純に「ノートルダム」という言葉を冠した教会は世界中にいくつもあります。

 

 

 

代表的なゴシック建築であるフランスのシャルトルにある『シャルトル大聖堂』(後述)の本来の名称も『ノートルダム大聖堂』で、パリのノートルダム大聖堂と区別するためにこのように呼ばれています。

 

 

 

 

 

また、記憶にも新しい2019年4月15日夜(現地時間)に大規模火災が発生し、尖塔などが焼失してしまいました。

 

残念ながらいまだ再建工事中です。

ノートルダム大聖堂 火事出典:Wired

▲フランスメディアの発表では、改修工事による火災の可能性があると報じられている。保管されていた文化財・美術品の一部は、消防士により運び出されるなどして焼失を免れた。

 

 

 

シャルトル大聖堂

シャルトル大聖堂出典:Smartbox Group

 

シャルトル大聖堂は、フランスのシャルトルにある最も美しいゴシック建築のひとつとも言われるカトリック教会の大聖堂です。

 

 

 

このシャルトル大聖堂という呼び方は、あくまでもシャルトルという街にある大聖堂という意味で、正式名称は『ノートルダム大聖堂』になります。

 

 

 

しかし同名の教会がパリにもすでに存在しているため、フランスでノートルダム大聖堂と言えば、パリにある「ノートルダム大聖堂」を指しシャルトルのノートルダム大聖堂は「シャルトル大聖堂と区別して呼ばれています。

Cathédrale Notre- Dame de Chartres出典:Chateau de la Barre

▲36mもの高さを誇るシャルトル大聖堂の身廊には荘厳な円柱群が立ち並ぶ

 

シャルトル大聖堂 アプス 祭壇出典:VIA LUCIS

▲シャルトル大聖堂のアピス。アピスとは半円形や多角形に窪んだ部分のことで祭壇などが置かれる。

 

 

シャルトルという場所は古い記録によると4世紀頃にはすでにキリスト教の重要な中心地であり、最も古いシャルトル大聖堂の存在記録は8世紀にまで遡ります。

 

 

ロマネスク様式で建てられていた当時のシャルトル大聖堂は11世紀に火災により西側ファサードの一部を残し焼失してしまいますが、当時のイングランド、フランス、デンマークの王や貴族による資金提供により、12世紀にロマネスク様式がまだ残る初期ゴシック様式で再建され、現在に至ります。

シャルトル大聖堂 ファサード 西出典:Wikimedia Commons

▲シャルトル大聖堂西側ファサード。左右の塔のデザインが異なることにご注目。向かって右側の尖塔が12世紀に建造されたもの、左側の塔が16世紀に後期ゴシック様式で建造されたもの。

 

 

シャルトル大聖堂のステンドグラス窓はシャルトルブルーと讃えられる非常に鮮やかな青い色が特に有名で、聖母マリアとその子を描写したものや、アダムとイブの物語を描いた失楽園、ノアの箱舟などが表現されています。

 

 

 

第二次世界大戦中にはほとんどのステンドグラスが聖堂から外して移され、ドイツ軍の爆撃から保護するために周辺の地方一帯へ保管されました。

 

 

その後、戦争の終結と共にステンドグラスは隠されていた場所から取り出され、再び元の位置へと戻されました。

シャルトルブルー ステンドグラス出典:World Heritage EnCyclopedia

▲シャルトルブルーステンドグラスで最も有名な『青い聖母』。イエスキリストを膝に抱えた聖母マリアが描かれた12世紀の作品。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
シャルトル大聖堂は1979年に、ユネスコの世界遺産の文化遺産に登録されていますにゃ

 

 

ミラノ大聖堂(ドゥオモ)

ミラノ ドゥオモ出典:Milano pocket

 

ミラノ大聖堂ミラノのドゥオモ(ドゥオーモ)とも呼ばれ、イタリアで最大規模のゴシック教会堂で、当時のミラノ国王の発案により1386年に起工されました。

 

 

 

大聖堂の工事にはイタリア人のみならず、周辺各国やアルプス以北の国々からも多くの建築家が参画し、設計の面で現地と外国からの建築家との間に執拗(しつよう)な論争が繰り返されていました。

 

 

 

そのような中、建設工事は進み約100年ほど経ちましたがドゥオモの主尖塔や十字型通路の交差部の設計がなかなか進まず、1480年頃まで放置された状態でした。

ドゥオモ ミラノ出典:Duomo milano

▲ミラノ大聖堂には135本の尖塔があり、ひとつひとつに聖人が立っている。主尖塔には金のマリア像が輝いていて、昔はこのマリア像より高い位置に建物を建ててはいけないとされた。平面形状は東西に細長い『ラテン十字形(じゅうじけい)』となっているバシリカ式のプランが採用された。

 

 

▼バシリカ式の教会建築のプランについてはこちらから▼

https://interior-no-nantalca.com/byzantine-culture-islamic-culture-romanesque-culture/

 

 

その後設計コンペが行われ、ルネサンス期を代表する建築家レオナルド・ダ・ヴィンチも案を出して参加し、同じくルネサンス期の建築家ブラマンテがこの案をまとめる役を行っていますが、残念ながら採用はされませんでした。

 

 

▼ルネサンス期の天才ダ・ヴィンチとブラマンテの活躍はこちらから▼

ルネッサンス ヴィーナスの誕生
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再び時代は流れ、主要部分の建造物が完成したのは起工から約2世紀後の1572年

 

 

ただ西ファサードだけは、当時ミラノ公国を支配したフランス皇帝ナポレオン1世の命によって1813年に完成されるまで未完のまま残されていて、最終的にフランスの資金で完成させました。

ミラノ大聖堂 ドゥオモ出典:Milanoguida

▲豪華な装飾が施された柱とアピス。ステンドグラスは19世紀に交換された。

 

 

ミラノ大聖堂が最終的な完成に至るまで、実に約5世紀もの年月が掛けられました。

 

 

当初ゴシック建築として建設が進められましたが、数え切れないほど多くの建築家が携わったことゴシック期からルネサンス期など様々な時代をまたいだことなどから「デザインの組合せが繁雑だ」とか、「統一感が欠如している」などの指摘もあります。

 

 

 

ケルン大聖堂

ケルン大聖堂出典:Wikimedia Commons /Velvet

 

ケルン大聖堂はドイツのケルンにある北ヨーロッパ最大のゴシック様式の大聖堂で、正式名称はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂

 

 

 

現存の大聖堂は3代目で、初代が完成したのは4世紀のこと。

 

 

当時の聖堂は十字型ではなく正方形の建物で、もっとも古い聖堂として知られていました。

ケルン大聖堂 全体 上空

出典:Wikimedia Commons

▲現在のケルン大聖堂には十字形のバシリカ式のプランが採用されている。主要な構造技術はドイツ人建築家がフランスのゴシック建築に学んだもの。

 

 

2代目は818年に完成し、ケルンの発展に貢献しましたが、1248年に火災で焼失

 

 

 

その年にすぐさま3代目の建設が始まり、主要な部分は1322年に完成するも正面のファサードの塔がひとつしかない状態が続き、その後は財政難などで断続的に工事が行われ現在と同じデザインになるのは1880年のことでした。

 

 

 

工事の断続に基因する建築上の欠点がたびたび指摘されていて、「ドイツの建築家はまだフランス・ゴシックの建築家に及ばなかった」との意見もありました。

ケルン大聖堂 身廊 アプス出典:flicker

▲ケルン大聖堂内部の身廊は全長146m、幅61m、高さ43.6m。第二次世界大戦時の英米軍の爆撃により一部破壊されたが、現在は復元されている。

 

ケルン大聖堂 ファサード出典:Reddit

▲天空に向かってそびえたつ双塔は高さ157メートル。アメリカのワシントン記念塔が完成する前は世界一高い建造物だった。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ケルン大聖堂も1996年に、ユネスコの世界遺産の文化遺産に登録されていますにゃ

 

ゴシック建築の特徴

 

 

ゴシック建築は12世紀後半に北フランスで生まれ、13−14世紀に最盛期を迎え、16世紀初頭まで続いたロマネスク建築の潜在的な可能性を極限まで追究して創造された建築様式です。

 

 

 

ゴシック建築はロマネスク建築での課題だった

 

「天井を高くできない」

「大きな窓を開けれない」

 

などという問題を様々な建築手法により見事にクリアしました。

 

 

フライングバットレス(飛び梁)

フライングバットレス ノートルダム大聖堂出典:Pinterest

▲パリのノートルダム大聖堂のフライングバットレス

 

ゴシック様式の建築はキリスト教会の威厳を象徴するかの如く、とにかく高く高く造られました。

 

 

また採光と装飾を目的とした、大きなステンドグラスが各所に設けられています。

 

 

 

 

・・・すると、建物全体としての構造バランスが悪くなり、部分的に建物の構造に不安定な箇所が出てきてしまいました。

 

 

 

そのため、この不安定な建築物を外側からフライングバットレス(飛び梁)で支える必要があったのです。

 

 

 

 

下の写真で説明すると、手前の彫刻が施された柱がありますが、この柱の部分をバットレスと呼び、そこから斜めに伸びて壁を支えている部分をフライングバットレスと呼んでいます

フライングバットレス▲ノートルダム大聖堂のバットレス(柱部分)とフライングバットレス(斜めに伸びて壁を支えている部分)

 

フライングバットレス出典:Wikimedia Commons

▲ノートルダム大聖堂のフライングバットレス立面図

 

ゴシック様式の建築物には高さがあるので、このような工夫により構造を安定させていました。

 

 

後にこのフライングバットレスは、構造を支えるものだけではなくゴシック様式を代表するデザインとして確立し、意匠として用いられることもありました。

フライングバットレス ミラノ大聖堂(ドゥオモ)出典:Wikimedia commons

▲ミラノ大聖堂(ドゥオモ)の細かな彫刻が施されたフライングバットレス

 

 

リブ・ヴォールト

ノートルダム大聖堂 ヴォールト出典:Picsels

▲ノートルダム大聖堂のリブ・ヴォールト

 

ゴシック建築の大聖堂に入り天井を見上げると天井に立体的にクロスした装飾が見られますが、これがリブ・ヴォールトです。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ヴォールトって聞き慣れない言葉ですが、『アーチ(半円形、円弧状)型の天井』という意味ですにゃあ!

リブ・ヴォールト出典:アートの定理 

▲イギリスにあるソールズベリー大聖堂のリブ・ヴォールト

 

 

ヴォールトにはいくつもの種類の違いや装飾の違いがあり、円筒ヴォールトは見たまんまトンネルのようなアーチ型天井で、交差ヴォールト円筒ヴォールトが十字になったようなアーチ型天井で、ゴシック期以前の建築で使用されていました。

出展:Erenow

左:円筒ヴォールト  中:交差ヴォールト  右:リブ・ヴォールト

 

 

リブとは「肋骨」を意味する英語ですが、このリブを取り付けたヴォールトがリヴ・ヴォールト『交差リブ・ヴォールト』とも呼ばれます

 

 

▼円筒ヴォールトと交差ヴォールトついてはこちらから!▼

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実はこのリブ・ヴォールトは装飾やデザインではなく、れっきとした建築物を支えるための建築技法です。

 

 

 

リブ・ヴォールトはアーチをクロスさせてリブを取り付けることにより、屋根や天井などの上部からの荷重を、リブが繋がっている4つの柱に受け流しているのです。

 

 

 

 

柱さえあれば「荷重を支えるための壁」を設ける必要が無く、大きな窓にステンドグラスを付けたり、高くて広い自由性の高い空間を造ることが可能になりました。

 

リヴ・ヴォールト出典:旅をする記

▲柱と柱の間にステンドグラスや大きな扉をつけることができる

 

ケルン大聖堂 ヴォールト出典:Pxfuel

▲リブ・ヴォールトを用いることにより大きな開口部が実現できる(ケルン大聖堂)

 

ナンタルカ
ナンタルカ
教会を高く大きく建てるために、当時の建築家たちが考えた建築技法というわけにゃ!

 

尖頭アーチ(ポインテッドアーチ)

尖頭アーチ ポインテッドアーチ出典:閑人の絵日記/横浜指路教会

 

尖頭アーチは、アーチの頂部が丸くなく尖っているアーチのことです。

 

 

ロマネスクのように丸いアーチだと真ん中に重さがが集中しますが、尖塔アーチは重さを左右に分散する役割を担います。

尖頭アーチ出典:旅をする記

 

普通のアーチだと上から荷重がかかると「推力(柱を横に押し倒そうとする力)」が増すので倒壊の危険性があります。

 

 

しかし尖頭アーチではこの推力が弱くなり、上からの荷重をそのまま柱の真下に受け流します

尖頭アーチ ノートルダム大聖堂出典:Wikimedia Commons

▲ノートルダム大聖堂の正面ファサードに使用されている大きな尖頭アーチ

 

柱さえ頑丈に造れば大きな開口部を開けることだってできます、ただのデザインだけというわけではないのです。

 

 

バラ窓(Rose Window)

バラ窓 Rose window出典:mypace 

▲シャルトル大聖堂の北側バラ窓はイエスキリストの誕生を予言した旧約聖書の人物たちと聖母マリアが主たるテーマとなっている

 

 

バラ窓(Rose Window)は、ステンドグラスで作られた円形の窓のことです。

 

 

 

薔薇という名前のとおり、花びらが開いたかのように中央から放射状にマリオン(ムリオン)トレサリー(トレーサリー )が伸びたデザインとなっています。

 

 

 

マリオン(ムリオン)ガラスの外側でガラスを支えているフレームの部分で、方立(ほうだて)とも言われます。

 

 

トレサリー(トレーサリー )ガラスの内側にある装飾のことで、はざま飾りとも言われます。

 

 

 

トレサリーは、格子状であったり、複雑で幾何学的なものなどがあります。

ノートルダム大聖堂 バラ窓出典:Enthusiastical

▲ノートルダム大聖堂の北側にあるバラ窓には聖人たちの様々なエピソードが表現されている

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
シャルトル大聖堂で見られる美しいブルーのステンドグラスやバラ窓は『シャルトルブルー』と呼ばれ、ひと目見ようと観光客でごった返しているんですにゃあー

 

 

フランボワイヤン(フランボワイアン)

フランボワイヤン出典:Wikiwand /フランボワイヤン

 

フランボワイヤン(フランボワイアン)は、炎のように複雑に絡みあったトレサリーのことです。

 

 

 

トレサリー(トレーサリー )は、頂部が尖頭アーチ形をした窓の上部や、バラ窓にはめ込まれた装飾ではざま飾りとも呼ばれます。

フランボワイヤン フランボワイアン出典:Rogue Embryo /Mairie de Saint-Séverin

▲石の彫刻で製作されたフランボワイヤンのトレサリー

 

 

このトレサリーは、初期は格子状や幾何学的なシンプルなデザインでしたが、次第にデザインが複雑になり、フランボワイヤンのような炎のように激しい装飾が生まれました。

 

 

 

ゴシック期の家具装飾

ゴシック 教会出典:Wikioo

 

この時代の中世ヨーロッパでは、ギルドの制度が定着しました。

 

 

ギルドの制度とは『徒弟制度』とも呼ばれ、職人の技術を向上させ、また優秀な後継者を育成することにより、職業的利益を守ろうとするための技術訓練制度のことです。

 

 

 

徒弟制度とは、親方を頂点としてその下に職人徒弟(見習い)という身分秩序を構成していて、親方の家に住み込みで働きながら、技術を学び、職人となって働いたのちに試験に合格すると親方となり、独立することができたのです。

 

 

 

この為、家具などの手工業の技術力はどんどん発達し、ゴシック期の家具は西洋のクラシック家具の原型とも言われます。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
技芸の熟練を重んじる職人の伝統は、このギルドの制度によってヨーロッパの社会に今日も残っているんだにゃー

 

 

リネンホールド(リネンフォールド)

リネンホールド 出典:PEARLWORKS

 

この時代、装飾としてリネンホールド(リネンフォールド)が流行しました。

 

 

 

リネン生地を畳んだような模様の装飾のことで、チェスト(箱型の収納家具)、ハイバックチェアなどに装飾として彫られました。

リネンホールド リネンフォールド出典:Pinterest

 

ゴシック ハイバックチェア 出典:invaluable

▲リネンホールドの装飾が施されたゴシック期のハイバックチェア(フランス、15世紀頃)

 

 

ゴシック期の一般住宅

ハーフティンバー

ハーフティンバー 半木骨蔵出典:UNIQUE RETREATS

 

ハーフティンバーは、北ヨーロッパで広まった一般住宅の木造建築の技法のひとつで半木骨造とも呼ばれます。

 

 

柱や梁、筋交いや間柱などの軸組みとなる部分を外観に現し、その間を煉瓦で充てんしたり,白い漆喰塗りに仕上げた技法です。

ハーフティンバー 構造出典:Pinterest 

▲木柱の間を煉瓦で充填したハーフティンバーの住宅

 

 

15世紀後半から19世紀初頭にかけて、特に北フランス、ドイツ、イギリスなどの木材が調達し易い地域で多く建築されました。

ハーフティンバー出典:UNIQUE RETREATS

▲フランス北東部のアルザス地方にある小さな集落『リクヴィール』のハーフティンバーの街並み。1階部分は湿気から守るために木を使用していない。

 

 

ハーフティンバーの語源については、2つ説があり、

ひとつは、壁と外観に現れている木の部分が半々の印象となるため

もうひとつは、半割の木材を外観に現してるためとも言われています。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
フランスのアルザス地方にある『コルマール』という街は、ハーフティンバー様式で作られた色とりどりの建築が並ぶ観光地だにゃ!SNS映えする可愛い街並みは圧巻だにゃ!旅行ができるようになったらぜひ行ってみて欲しいにゃー

 

コルマール ハーフティンバー出典:DOCCA

▲フランスのアルザス地方にある『コルマール』のハーフティンバーの街並み。この街は『美女と野獣』や『ハウルの動く城』の舞台になった街として知られている。

 

 

 

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お疲れ様でした。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

 

 

わからないことや分かりにくい箇所があれば、ぜひお問い合わせよりご連絡くださいね。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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