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【数寄屋造のインテリア】数寄屋造の代表的な建築とエレメントを画像付きで解説【日本のインテリアの歴史⑥】

数寄屋造り 建物

 

 

こんにちは、しけたむです!

 

この記事では

 

 

  • 「シンプルで簡素化な和室の雰囲気がとても好きだ。」
  • 「寝殿造、書院造、数寄屋造、、、『造』が多くて混乱する。」

 

 

というブログ読者の皆様へ

 

数寄屋造の建築様式の特徴を分かりやすく画像付きで解説していきます。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
数寄屋造は室町時代後期から江戸時代にかけて見られた建築様式で、書院造に茶室要素がミックスされたような建築様式なんだにゃー

 

 

 

 

 

数寄屋造とは?

数寄屋造り出典:杉林建設株式会社/数寄屋造

 

 

書院造茶室草庵風(※)茶室の建築テイストをミックスさせた住宅などの建築様式を

数寄屋造といいます。

 

草庵風茶室とは室内の広さが四畳半以下の小さな建物で、草葺(ぶ)きの屋根・土壁・下地窓・躙(にじ)り口などが特徴。千利休がこの形式を完成させたとされます。)

 

 

 

 

書院造が格式や形式を大切にした武士階級中心の建築様式でしたが時代は流れ、

 

書院造の室内デザインをベースに、伝統的な貴族の遊びの精神と茶の数寄(和歌や茶など風流を好むこと)の心をミックスする

 

という洗練されたデザイン重視の様式がトレンドとなっていました。

 

 

 

▼書院造について忘れてしまっていたらこちらから▼

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伝統的な貴族の遊びの精神』は、平安時代の寝殿造でも見られたような

自然との調和』であり、再び注目されたのです。

 

 

 

 

建築材料には竹や杉皮を天井にあしらったり、

壁は土壁を塗ったりと自然素材を自然のままに取り入れます。

 

 

 

 

竹であれば節を生かす、丸太は丸太のまま使い、

素材の良さをそのまま生かすことが大切にされました。

 

 

 

 

 

素材だけでなく、シンプルに簡素化された意匠も特徴です。

 

 

 

床の間の段差を無くしたり、長押(なげし)を省略したり、

空間作りを行う上で無駄な装飾を削ぎ落としている例も多いです。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
数寄屋造の代表的な建築物は、桂離宮、修学院離宮、西本願寺飛雲閣が有名で、現代の和風住宅のお手本みたいになっているんだにゃ!ちなみに数寄屋造の『数寄』侘茶のことで、室町時代から使われたんにゃー

 

 

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数寄屋造のエレメント

 

 

数寄屋造には、書院造や茶室では見られなかった新たな要素が現れました。

 

その要素としてまず語られるのは、やはり『』です。

 

 

 

違い棚を基本としていた棚には、当時の建築家たちの趣向を凝らした新しい意匠

次々に誕生しました。

 

 

その中でも『天下の三名棚(さんめいだな)』とまで呼ばれる芸術的作品が生まれました。

 

 

桂離宮の桂棚(かつらだな)

桂離宮出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)/『桂離宮』

 

 

桂離宮は京都市西京区にある桂宮家の別荘として、1620年に創設されました。

 

長い歴史の中で増改築を繰り返し、現在に至ります。

 

 

 

 

かつて来日したドイツの建築家であるブルーノ・タウト

 

 

近代建築の理念につながる美学に驚かされた。

 

 

と大絶賛し、改めて国内で注目されるようになりました。

 

 

 

▼ブルーノ・タウトはこちらの記事でご紹介▼

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そして、これが桂棚です。

 

桂離宮の桂棚(かつらだな)出典:芸術の小径/桂離宮

 

 

違い棚に地袋袋棚と呼ばれる収納を巧みに融合した

オリジナリティあるデザインの棚となっています。

 

 

修学院離宮の霞棚(かすみだな)

 

修学院離宮の霞棚(かすみだな)

出典:精選版 日本国語大辞典/霞棚

 

 

修学院離宮は京都市左京区にあり、1659年頃に完成しました。

 

 

比叡山麓の傾斜地と豊かな水流を利用した美しい日本庭園としても有名です。

 

 

そして違い棚の変形型のようなデザインの霞棚

 

 

袋戸棚や地袋などがなく、棚板を左右から絶妙なバランスで吊った造りとなっています。

 

 

大小5枚の棚板が、あたかも霞がかったかのように見えるのが特徴です。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
霞を棚板で表現するにゃ!って発案した、当時の設計者のセンスが凄すぎて恐ろしいにゃー!

 

醍醐寺三宝院奥宸殿の醍醐棚(だいごだな)

醍醐寺 醍醐棚出典:醍醐寺

 

 

京都市伏見区にある醍醐寺。

 

 

豊臣秀吉が1598年に開催した『醍醐の花見』で有名なお寺で、平成6年に世界文化遺産に登録されました。

 

 

 

ちなみに桂離宮修学院離宮は世界遺産に登録されていません。

 

 

 

醍醐棚の違い棚の上には天袋が付けられています。

 

 

趣向を凝らした違い棚のデザインが特徴的です。

 

 

 

床(とこ)・付書院

面皮柱(めんかわばしら)・磨き丸太

面皮柱 床の間出展:徳田銘木

▲角は丸のまま残し、4面に木目を出した面皮柱(中央の床柱)

 

 

床の間の意匠のデザインにも多様性が見られ、職人たちは技を磨いてさまざまなデザインを生み出しました。

 

 

 

かつて書院造の本床(ほんどこ)は、床柱に面取り角柱の使用を原則としました。

 

 

面取りとは角を削ることです。

面取り 柱 丸太出展:カインズ

▲角を削って(面取り)丸くした角材。丸太の樹皮は残っていない。

 

 

つまり面取り角柱とは、角を削ってしまって丸太の樹皮は残さないという柱なんですね。

 

 

 

 

しかし数寄屋造りでは、丸太の4面をまっすぐに削り柱状に整えてから、

4つの角を削らずに『樹皮がついたまま』残した面皮柱(めんかわばしら)を使いました。

 

面皮柱 杉

面皮柱 杉 近影出展:木の店さんもく

▲柱の角を削らず、残した面皮柱。写真は樹皮を剥がし、丸太の凸凹を残して磨いた『絞り丸太』を使った面皮柱。

 

 

 

面皮柱のほかにも、杉の丸太の皮を剥いで水磨きをしてツルツルの

磨き丸太なども床柱に用いられるようになりました。

磨き丸太出典:京都北山丸太生産協同組合/磨き丸太

 

 

狆潜り(ちんくぐり)

狆潜り(ちんくぐり)出典:安曇野の古民家に暮らす/狆潜り

 

 

床の間の脇を仕切る壁の下の方にある吹き抜けのことを狆潜りといいます。

 

 

犬潜り(いぬくぐり)、ともいいます。

 

 

 

ちなみに『狆(ちん)』とは犬の種類のことで、

奈良時代、朝鮮半島の神羅(しらぎ)から聖武天皇へ献上されたのが日本での初めての狆でした。

 

 

とっても愛らしい小型犬です。

狆という犬の画像出典:サライ/狆

 

 

数寄屋造のエレメントとして、狆の名前が残っているなんてとっても愛されていたのかと推測されます。

 

 

 狆潜りには様々なデザインがありますが、本当に犬を潜らすためなのか、明かり取りとして付け始めたのか、その起源は詳しく分かっていません。

 

 

建具・壁

源氏襖(げんじぶすま)

源氏襖(げんじぶすま)

出典:日本の内装材料辞典/源氏襖

 

 

障子を中に組み込んだ襖を源氏襖といいます。

 

 

数寄屋造りの住居によく用いられました。

 

 

 

源氏襖は「中抜き襖」とも呼ばれ、この襖を使うことで部屋に光を取り入れたり、デザインに変化をもたせることができました。

 

 

 

唐紙(からかみ)

唐紙(からかみ)出典:RAKUTOKO /唐紙

 

 

中国から渡来した紙の総称。

 

また、渡来後はそれに似せて日本で製した紙のことを唐紙といいます。

 

 

 

 

華麗な模様のある厚手の紙が、すでに平安時代には

衝立(ついたて)襖障子(ふすましょうじ)、その他の装飾に用いられていました。

 

 

 

江戸時代には襖専用の紙を「からかみ」、中国産の紙は「とうし」とよんで区別しました。

 

 

唐紙は源氏襖に使用され、型押しされたり、多種多様なデザインが生産されました。

 

 

 

土壁(つちかべ)

土壁出典:水野設計室

 

 

数寄屋造りの特徴のひとつは、自然との調和を図るために自然素材を多様した住まいとすることです。

 

 

 

壁も白壁ではなく、左官技術が大いに活かされた土壁が多用されました。

 

 

 

現代でいうところのアースカラーを多用した、ナチュラルカラーのインテリア、

といったところでしょうか。

 

 

 

 

ちなみに1587年、豊臣秀吉が内野(うちの)(現在の京都市上京区)に

建てた政庁・邸宅・城郭で聚楽第(じゅらくてい)という建築がかつてありました。

聚楽第出展:kyoto love kyoto

▲豊臣秀吉が内野に建てた『聚楽第』。竣工後わずか8年で取り壊されたため、不明な点が多い。

 

 

わずか8年ほどで取り壊されてしまうのですが、この跡地では本聚楽土(ほんじゅらくつち)という土壁に最適な土が採掘されます。

 

 

 

この土は非常に良質で、京都西陣のどこにでもある土というわけではなく、

不思議なことにごく限られた場所からしか見つからない非常に貴重な土と言われています。

 

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
現代でも和風の住宅で、費用を惜しまずに建てた立派な住宅建築を『数寄屋造り』、『数寄屋普請』って呼ばれるんにゃ!自然素材にこだわり、造りにこだわり、とっても手間暇がかかっているんだにゃー

 

 

 

 

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お疲れ様でした!

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

 

わからないことや分かりにくい箇所があれば、ぜひお問い合わせよりご連絡ください!

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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