こんにちは、しけたむです!
この記事では
- 「カーテンに関わる用語についてもっと知りたい。」
- 「いろいろなカーテンプリーツやバランスの種類を画像で確認したい。」
という皆様に向けて、
カーテンのプリーツ、バランスやトップトリートメントについて画像で解説します。
カーテンプリーツ
出典:PHOTOBISION
カーテンのやわらかな印象を生み出す要素の一つにプリーツ(ひだ)があります。
プリーツが多くて大きいカーテンは、たおやかでエレガントさが強く、逆にプリーツが無いカーテンはシンプルですっきりとした印象になります。
プリーツの種類と間隔によってカーテンに使用する布地の大きさ(横の長さ)が変わり、窓の間口(まぐち:幅や長さのこと)対して必要なカーテンの布地の長さのことを要尺(ようじゃく)といいます。
例えば、仕上がりの幅が100cmのカーテンを作りたいときに、200cmの生地から製作すると、仕上がり幅に対して2倍の幅の生地を使うことになるので「2倍ひだ」といいます。
出典:かあてんや
▲出来上がりのサイズに対して、生地のサイズ(要尺)が長くなればなるほどプリーツが多くなる。
フラット(プレーン)
出典:MOMO NATURAL
フラットとは、プリーツの無い言葉の通りフラットなカーテンのことです。
プリーツのあるカーテンと比べると要尺が少ないため、すっきりとしたシンプルな印象を与えるスタイルで、カーテン生地の自然なテクスチャーを楽しむことができます。
片ひだ
出典:MATUSOU
片ひだとはプリーツを左か右へ流して留めたカーテンスタイルで、要尺は約1.5〜2倍ほどとなります。
家庭用のカーテンにはあまり採用されておらず、舞台幕などにその使用が見られます。
出典:株式会社東広
▲舞台幕に使用されている片ひだ左
ピンチプリーツ(つまみひだ)
出典:MOMO NATURAL
ピンチプリーツとは、最も広く用いられているプリーツで「つまみひだ」という呼び名のとおり、指でつまんで作ったようなプリーツです。
つまんだで出来たひだの数によって、2つ山ひだと3つ山ひだに分けられます。
2つ山ひだの要尺は約1.5〜2倍、3つ山ひだの要尺は約2.5〜3倍ほどです。
出典:MOMO NATURAL
▲ピンチプリーツの2つ山ひだ
出典:MOMO NATURAL
▲ピンチプリーツの3つ山ひだ
ボックスプリーツ
出典:ROSE BRAND
ボックスプリーツとは、つまんだプリーツ部分を左右均等にたたみ、平たく箱状に縫いとめたプリーツのことで、「箱ひだ」とも呼ばれます。
ピンチプリーツと比べると重厚な印象を与えるプリーツで、ボックス部分の大きさによって要尺は大きく変わり、だいたい1.5〜3倍ほどとなります。
出典:ROSE BRAND
▲ボックス部分を小さくしたボックスプリーツ。要尺は約1.5倍。
出典:ROSE BRAND
▲ボックス部分を最大化したボックスプリーツ。要尺は約3倍。
ギャザープリーツ(シャーリング)
出典:La Redoute
ギャザープリーツ(シャーリング)とは、ギャザーテープをカーテンの一番上の縁(トップヘム)に縫い付け、テープに付いている紐を引き、絞ってつくるプリーツのことです。
ふんわりとしたやわらかな印象を与えるプリーツで、ドレープカーテンからシアーカーテンまで幅広く用いられています。
出典:SILK
▲カーテンのトップヘムに塗り付けられたギャザーテープ。紐をひくことによりドレープを作る。
▼シアーカーテンって何だっけ?てかたはこちらから▼
比較的密度の濃いプリーツで、要尺はおおよそ3〜4倍ほどあります。
ロッドポケット
出典:u-bay
ロッドポケットとは、カーテンロッド(ロッドは「棒」の意味)、カーテンポール(ポールは「竿(さお)」の意味)にカーテンを吊り下げるため、カーテン上部を筒状に縫ってロッドやポールに通したスタイルです。
日本の住宅ではあまり見られませんが、カーテンの本場であるヨーロッパで多く見られるスタイルで、カーテンロッドやカーテンポールの装飾性と相まって、エレガントな雰囲気を演出してくれます。
バランスとトップトリートメント
バランス
装飾されたカーテンロッドやポールなどはインテリアとしても美しいですが、そうでは無いカーテンレールなどの吊り元は一般的にはあまり見えないようにするのがインテリアの定石です。
バランスとはこの吊り元を隠す装飾のことで、上部からの光の漏れや隙間風を防ぐという効果もあります。
出典:TERI×TERI
▲バランスには様々な種類があり、上のように箱状に包んだバランスを『ボックスバランス』という。
吊り元を隠すバランスにはバリエーションが多く存在し、以下のような垂れ下がった布(スワッグ)を使ったスワッグバランスも人気が高く、よく見られます。
出典:モンルーベ
▲垂れ下がった布で吊り元を隠すスワッグバランス。スワッグが2つや3つのものもある。
ペルメット(コーニス)
バランスという言葉は吊り元を隠す上飾りの総称として呼ばれていますが、布製でソフトな素材の物を「バランス」、板や芯が内部に入ったハードな素材の物を「ペルメット」、または「コーニス」と呼び分けられることがあります。
出典:METICULOUS
▲中に板や芯の入っているシンプルなペルメット
出典:METICULOUS
▲縁に鋲(びょう)が打ち込まれているペルメット
トップトリートメント
トップトリートメントとは、バランスを使用せず(つまり吊り元を隠さず)にカーテンの上部を演出する装飾のことです。
装飾的な布を垂らしたスワッグ&テールなど、さまざまなバリエーションがあります。
▲吊り元のカーテンロッドにスカーフをかけて装飾した『スワッグ&テール』。スワッグは生地をたるませた半円形の部分で、テールは両端にある手前へ垂れている部分のこと。
出典:Overstock
▲人がスカーフを巻くのと同じような掛け方の『スカーフスワッグ』。スワッグ&テールに似ているが、違いは軽やかなスカーフ生地であることと掛け方。
お疲れ様でした。
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次回もお楽しみに!
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