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【環境問題と住宅】サステナブルデザインとは?シックハウス症候群やエコマテリアルを画像で学習

生分解性樹脂

 

こんにちは、しけたむです。

この記事では

  • 「ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群って聞いたことあるけど何ですか?」
  • 「サステナブル?持続可能?SDGs?今さら聞くことなんてできない。」

という皆様に向けて、

住宅に関わる環境問題と対策について画像で解説します。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
家って寝たり食べたり、一番長く居るところだから環境が悪いと身体にも悪い影響を及ぼしますにゃ。環境問題はここ近年、必出の重要なキーワードにゃから、スルーしないで覚えるにゃあ〜

 

 

避けては通れない地球環境問題

環境問題 地球温暖化

 

地球温暖化やごみ問題などの「環境問題」は、「人類の活動に由来する周囲の環境の変化により発生した問題の総称」であり、地球だけではなく宇宙にまで影響が及びはじめていて、世界規模で考えなければ解決できない全人類に課せられた問題となっています。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
環境問題の多くはニンゲンたちの生産活動により発生してるんにゃ。インテリアコーディネーターが携わる住宅・インテリアの領域にも大きく関わる問題が多いから、しっかり覚えておくにゃあ〜

 

地球温暖化とごみ問題

 

環境問題のひとつ、大気や海の平均温度が上昇する地球温暖化は、人類の産業活動に伴い排出される『温室効果(おんしつこうか)ガス(※)が原因といわれています。

※温室効果(おんしつこうか)ガスとは

温室効果ガスとは、大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体のこと。

二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンなどが温室効果ガスに該当する。

近年、大気中の濃度を増しているものもあり、地球温暖化の主な原因とされている。

 

温室効果ガス出典:気象庁

▲人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合
(2010年の二酸化炭素換算量での数値: IPCC第5次評価報告書より作図)

 

温室効果ガス」は、地球のまわりを温室のビニールのように取り囲み、地球を暖めています。

この温室効果ガスが地球上に全くなくなってしまうと、地球の気温はマイナス18℃という極寒の地となってしまうと予測されていますが、温室効果ガスが適度に地球を取り囲み、温室のように地球を暖めてくれることによって地球の平均気温は約15℃に保たれ、生物にとって快適な温度にしてくれているのです。

 

しかし近年、人間の活動によって大量の温室効果ガスが大気中に放出され、地球の気温が上昇して自然界のバランスを崩しています。これが「地球温暖化」です

ホッキョクグマ 地球温暖化▲地球温暖化によって海面上昇や生態系の破壊などさまざまな問題が発生する。(最新の研究では気候変動対策を取らなければ、21世紀末にはホッキョクグマが絶滅するだろうと予測されている。)

 

ナンタルカ
ナンタルカ
このまま温室効果ガスが増え続けて地球の気温が上がり続けると、ナンタルカたち生き物ぜんぶの生活や健康に被害がもたらされることになりますにゃああぁぁぁ

 

太陽からのエネルギーは地球の表面に達し、地表を暖めます。

暖められた地表面からは太陽の熱(赤外線)が放出され、再び宇宙に帰っていきますが、そのうちの一部が、地球のまわりを取り囲む「温室効果ガス」によって吸収され、再び地表に戻す(再放射)ことにより地球を暖めます。

 

温室効果ガスが増えると、地表面からの太陽の熱(赤外線)が宇宙へ放出されにくくなり、地球に熱がこもった状態になってしまうのです。

温室効果の仕組み出典:エネ百科

▲温室効果ガスが少ないと反射した赤外線が宇宙空間に多く逃げるが、温室効果ガスが増えると反射した赤外線が温室効果ガスに吸収された後、地球に再び放射され、まさに地球が「温室」のような状態になってしまう

 

 

また、ごみ問題には住宅・インテリアの領域に関わる建築廃棄物、廃棄物の不法投棄、リサイクルの問題が含まれています。

日本の産業廃棄物全体で見ると、建設業は産業廃棄物全体の約2割の排出量を占めていて、廃棄物の削減は非常に大きな課題のひとつです。

 

産業廃棄物 業種別出典:環境省

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ごみの量を減らすために、住宅や家具は長く使えるものを選んだり、自分でメンテナンスをしてみたり、日頃からごみを出さないよう意識するのが大事なんですにゃあ〜

 

ホルムアルデヒドとシックハウス症候群

 

住宅における問題としては、「ホルムアルデヒド」などの化学物質が引き起こす『シックハウス症候群』や、耐火・耐熱性を備えた建築材料として使用されてきた「アスベスト」による健康被害なども、環境問題の一つとして捉えることができます。

 

ホルムアルデヒドとは、「揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ)」とも呼ばれる刺激臭のある無色透明な気体です。

ホルムアルデヒド出典:iesumu

▲ホルムアルデヒドはヒトの粘膜を刺激するため、目がチカチカしたり涙が出る、鼻水が出る、のどの渇き・痛みやせきなど、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ホルムアルデヒドの用途は、合成樹脂の製造原料、消毒剤、防腐剤、接着剤、医薬品などが挙げられますにゃ。住宅の分野だと壁紙やフローリングの接着剤とか、塗料にも!あちこちに使われている物質なんですにゃあ〜

 

ホルムアルデヒドは空中に放散し、多量に吸い込むとアレルギーや中毒を起こす恐れがある毒性のある気体で、具体的な身体への影響としては目・鼻・喉の痛みやかゆみ、頭痛、ふらつき、皮膚のかゆみなどがあり、重度の場合には吐き気や不整脈、手足のしびれ、呼吸器障害などを引き起こします。

 

また湿気の多い日本の住宅では、古来から風通しの良い作りにして住まいや穀物などに「カビ」や「ダニ」などが発生しにくいようにしていました。

しかし現代では住宅の省エネルギー化に向けて高気密、高断熱化が進み、室内や壁の断熱材に湿気が溜まってカビやダニが発生するようになると、気管支ぜんそくや鼻炎といったアレルギー症状やアトピー性皮膚炎などの不調を訴える人が続出したのです。

カビ ダニ 結露 断熱材出典:EMセルロースファイバー

▲住宅の住み心地をよくするために使われている断熱材が結露してカビが発生した住宅

 

このように、住宅に使用されているホルムアルデヒドや、カビやダニなどの微生物が原因で発症する健康被害のことを『シックハウス症候群』といいます。

シックハウス症候群出典:日本住環境株式会社

 

ナンタルカ
ナンタルカ
住宅の断熱材は正しく施工されないと、カビやダニの発生源になってしまうんですにゃあ〜

 

シックハウス症候群への対策

 

①化学物質の放散量が少ない建材を使用する

2003年(平成15年)7月の建築基準法の改正によりホルムアルデヒドを含有する建材、換気設備の規制など、室内空気中の化学物質の濃度の改善が図られるようになると、建物に使われる素材には昔ながらの漆喰(しっくい)、そして接着剤で貼り合わされた合板では無く本物の木などの「自然素材」を使った健康的な住宅が注目されるようになりました。

自然素材 無垢フローリング出典:クラフトホーム

▲ビニールなどの化学物質が使われた建材ではなく、本物の木などのナチュラルな素材を使用した建材は、健康志向の高まりを受けて注目されている。

 

建材に使われる合板やフローリングなどには、ホルムアルデヒドの放散量が星マーク(☆)で製品に表示されるようになり、表示記号は「F☆☆☆☆(エフフォースター)」が星マーク4つで最も放散量が少量で、次いで「F☆☆☆(エフスリースター)」、「F☆☆(エフツースター)」などがあります。

シックハウス フォースター出典:大阪や商店

▲F☆☆☆☆であってもホルムアルデヒドが入っていないわけではないことに注意!

 

ナンタルカ
ナンタルカ
できる限りホルムアルデヒドの放散量が少ないものを提案してあげてくださいにゃ!

 

②換気・風通しへの配慮

ホルムアルデヒドを含む建材を住宅に使用した場合、窓を閉め切ったままでいると、発生する化学物質で汚染されてしまいます。

そのため改正建築基準法が施行された2003年7月以降、全ての建造物に『24時間換気システム』と呼ばれる機械を使用した換気設備を設置することが原則として義務付けられました。

24時間換気システムとは、窓を開けて換気するような従来の自然換気とは異なり、機械(ファン)によって強制的に室内の空気の入れ替えを行う事を可能とした「換気設備」のことで、給排気の方法によって「第一種換気」、「第二種換気」、「第三種換気」と3つのタイプに分けられます。

24時間換気システム 出典:アイビー株式会社

▲最も一般的なのが「第3種換気」で、強制排気口はトイレに、自然給気口は各居室に取り付けられていることが多い。「第1種換気」は、室外から室内へ機械で強制給気する際に、室内が暑くなったり寒くなったりしないよう、強制給気する空気と強制排気する空気の熱を交換してから室内に入れて、室内の温度を一定に保っている。こんな機能があるので、最も高額。

 

正圧と負圧とは

正圧(せいあつ)とは、室内の空気の圧力が室外の空気より高い状態のこと。

室内の空気がいっぱいになる事で圧力が高く、汚れた空気を室内に入れさせない働きがあることから、手術室や無菌室、精密機械を扱う工場などに使用される。

負圧(ふあつ)とは、室内の空気の圧力が室外の空気より低い状態のこと。

圧力が低いと室内に空気を入れる働きがあり、排気口から汚れた空気は室外へ逃げていくので、トイレや厨房に使用される。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
給気口と排気口のふたは簡単に開けられるから、数ヶ月に一度はチェックしてフィルターの掃除が必要ですにゃ。何回かお手入れをするうちにフィルターが傷んだら、新しいフィルターに交換するにゃあ〜

 

アスベスト

アスベスト 石綿出典:スマートドック

 

アスベストは「石綿(いしわた)」とも呼ばれる繊維状に変形した天然の鉱石の総称です。

アスベストの繊維1本は直径0.02-0.35 μm(髪の毛の5000分の1)程度ですが、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、その上安価であるため「奇跡の鉱物」として重宝され、建築材料、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。

アスベスト 断熱材出典:長良工業株式会社

▲木造、コンクリート造を問わず、アスベストは断熱材として天井や壁の内部に施工された

 

アスベストは、建築の分野では断熱材として広く建築物に使われていました。

特にビルの高層化や鉄骨化が盛んになり始めた「高度経済成長期」が最盛期となり、安い上に耐火性、断熱性、防音性を持っていたため、それはもうじゃんじゃん使われたのです。

 

ところが目に見えないほど細く軽いため空気中に浮きやすいアスベストは、人間が長期間大量に吸入することにより、肺がんなどの病気を引き起こす恐れのある有害な鉱物であるということが分かりました。

吸ってしまってもすぐに発病することは無いですが、じょじょに体を蝕むアスベストは「静かな時限爆弾」と呼ばれ、製造・使用が禁止されたのです。

現在も古い建築物には未だアスベストが数多く残されていて、解体・除去する際には十分な注意が必要になります。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
アスベストは吸ってから15~40年という長い年月を経て病気が発症するのが特徴にゃ。潜伏期間が長いから、2021年に入った現在でも発症することが考えられる恐ろしい鉱物なんですにゃあ〜

 

古代中国では、征服した国からの貢ぎ物として石綿の布が入ってきて、火に投じると汚れだけが燃えてきれいになることから「火浣布(かかんぷ、火で洗える布)」と呼ばれ、珍重されていた。

ヨーロッパでは火に焼けない「サラマンダーの皮」と知られているものが鉱物である旨の記述があり、これが石綿ではないかといわれている。

また日本では、かぐや姫で有名な『竹取物語』に登場する火にくべても燃えない「火鼠(ひねずみ)の皮衣」も、正体は中国から渡った火浣布だったのでは無いか、という説がある。

 

かかんぷ 石綿出典:新浪看点

▲中国に残る石綿で織られた「火浣布」

 

このように、住宅・インテリアの領域で活躍するインテリアコーディネーターは環境問題に関与する立場にあります。

そのため、自分自身が生産サイクルのどこに位置付けられているのかを認識し、環境に配慮した提案をすることが求められています。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ナンタルカは「サラマンダーの皮」というアイテムがすごく気になりますにゃあ〜

 

環境に優しい考え方

サステナブルデザイン

 

近年、耳にすることの多くなった「SDGs(エスディージーズ)」という言葉、みなさんはご存知でしょうか。

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことで、ここにサステナブル(持続可能な)という言葉が使われています。

 

世界各国が話し合い、2030年までに達成すべき17の目標として2015年9月に国連総会で採択されたSDGsは、世界が協力して取り組む人類共通の目標といえます。

SDGS エコマテリアル出典:Panasonic

▲2015年に国連が採択したSDGs (エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、持続可能でより良い世界を目指す国際社会共通の17の目標のこと。目標の達成のためにインテリアコーディネーターも環境負荷の少ない、持続可能な素材で住まいづくりを提案することがますます求められる。

 

サステナブルデザイン(サスティナブルデザイン)とは「持続可能性のためのデザイン」という意味で、「Design for Sustainability」を語源としています。

ではSDGsやサステナブルデザインはいったい何の持続可能性を指しているのでしょうか。

それはずばり「地球環境」のこと、そして「地球における人類の生活環境」を指します。

 

未来のわたしたちの子孫へ地球環境をより良いものとしてバトンを渡すため、サステナブルデザインでは「地球上で生きていくために重要な衣・食・住のライフスタイルを通じて、地球環境の維持に貢献する」ことが必要です。

住宅やインテリアの分野では、地球環境を考えた古材の再利用や太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用、省エネルギー住宅などのサステナブルなデザイン思考を常に持つように心がけましょう。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ゴミを減らしたり、エネルギー作ったり。ナンタルカにも出来ることってあるのかにゃあ〜・・・?

 

ライフサイクルデザイン(LCD)

 

ライフサイクルデザイン(LCD)とは、企画から生産(製造、組立)、利用(使用)、廃棄・リサイクルに至る製品の全ライフサイクルに対して、かつては経済性(儲かるかどうか)市場性(ユーザーの期待に合致しているか)などを考慮していましたが、それらに加えて「環境負荷の低減」も考慮していくというアプローチのことです。

ライフサイクルデザイン出典:産業環境管理協会

ライフサイクルデザイン(LCD)は、企画から生産、利用、廃棄・リサイクルに至るまでの製品の全ライフサイクルにおいて「環境負荷の低減」を考慮する必要がある。

 

機械や建築などを企画・設計する際、性能の良さと同時に環境への負荷を少なくすることが求められます。

住宅に例えると、省エネで長く住み続けられる耐久性があること、建て替えでは無くリフォームやリノベーションが容易にできる設計とすることなど、住宅のライフサイクルにおいて、省エネかつ循環型でいかに環境にやさしいかを考慮することがライフサイクルデザインであり、すでにこの考え方が一般的となっています。

 

環境調和型材料(エコマテリアル)

 

環境調和型材料(エコマテリアル)とは「優れた特性・機能を持ちながら、より少ない環境負荷で製造・使用・リサイクルまたは廃棄でき、しかも人に優しい材料(または材料技術)」のことを指します。

 

エコマテリアルの基本的な考え方として、次の3つの軸があります。

①アメニティ性・・・人へのやさしさ

(人の活動圏の中で、生活環境に豊かさや安らぎを与える材料)

 

②環境調和性・・・環境へのやさしさ

(人類と生物環境との調和・創造を図る材料)

 

③フロンティア性・・・材料の性能

(少量で高い性能を発揮できる高効率・省資源な材料)

 

アメニティ性、環境調和性、フロンティア性の3軸の最大化。

つまりエコマテリアルは「人、環境、材料の融和」を目標とした材料といえます。

 

エコマテリアルはライフサイクルデザインの考え方から生まれた材料で、代表的なものに「植物由来原料の塗料」、「再生木材」、「バイオプラスチック」などがあります。

 

植物由来原料の塗料

OSMO 植物由来原料 塗料出典:Osmo UK

 

現在、植物由来原料を使用した塗料は世界中で作られるようになりました。

OSMO(オスモ)』は1878年にドイツで創業された、世界で最も有名な塗料メーカーの一つです。

自然を愛し、木を愛するオスモ社は、木の自然な手触りを大事にした製品作りを行っていて、植物油(ひまわり油、大豆油、あざみ油)植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)を原料として、木部に塗っても「木の呼吸」を妨げず、有害な化学物質やシンナーを含まない人に優しい自然塗料です。

 

合成樹脂(ウレタン)塗料のように、表面に塗膜を張って塞いでしまうような塗料ではなく、木の内部に浸透することで木が本来持つ調湿機能を発揮させる塗料で、手触りがよく四季を通じて快適な住み心地となります。

オスモカラー OSMO出典:TOOL BOX

▲壁にも家具にもフローリングにも。材料さえ揃えれば、自分で塗装は難しくない。

 

有害な化学物質を含まない植物由来原料の塗料は、オスモのように食品と同レベルの高い安全性を誇るものもあり、住人の健康と安心感による満足につながります。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
お客様にお勧めする塗料にはどんな成分が含まれているか、しっかり確認して提案する必要がありますにゃあ〜

 

再生木材

再生木材出典:イプロス

 

再生木材(さいせいもくざい)とは、木材加工後に発生する通常は廃棄してしまう「木の粉(木粉:もくふん)」と合成樹脂を複合し成型されたもので「合成木材(ごうせいもくざい)」とも呼ばれます。

一般的な本物の木材では、鋭いササクレや割れの発生がつきものでしたが、再生木材ではそうした心配が無く、さらには変色が少ないことや腐らないということからメンテナンス費用を安く抑えることが出来るのも魅力的です。

 

商業施設や駅、空港など多くの人が行き交う場所では、その扱いやすさから再生木材を採用するケースが増えています。

再生木材 施工実績 採用実績出典:PLUSWOOD

▲東京オリンピックの馬術会場として使用された『JRA馬事公苑』には、現地の伐採木を再利用した再生木材が使用されている。

 

しかし天然の木材では無いため質感は本物の木材には敵いませんので、自然のままのテイストを住宅に取り入れたいという方には向かない素材です。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
そんな「再生木材」は合成樹脂を混ぜて作っているから、廃棄後に自然に戻る素材ではないことに注意ですにゃ。ゴミになってしまう木粉を再利用しているという部分で、エコであるとうたっているんですにゃあ〜

 

バイオプラスチック

生分解性樹脂出典:サニパック

 

バイオプラスチックとは「植物由来プラスチック」とも呼ばれ、

■生分解性(せいぶんかいせい)プラスチック

 

非生分解性(ひせいぶんかいせい)プラスチック

(バイオマスプラスチック )

の総称のことです。

バイオプラスチック出典:ソーシャルグッドCatalyst

▲バイオプラスチックは「生分解性プラスチック」と「非生分解性プラスチック(バイオマスプラスチック)」に分けられる。それぞれの特徴を持ったプラスチックも存在する。

 

生分解性プラスチックとは、プラスチック製品使用後の廃棄処理において「バクテリアや菌類の力で水と二酸化炭素に分解することができるプラスチック」のことです。

生分解性プラスチック出典:株式会社グランツ

▲土中や水中に破棄されても自然の力で分解されるプラスチックは、自然を汚さず動物や魚が誤って飲み込んで死んでしまう事故も防げる

 

一方、非生分解性プラスチック(バイオマスプラスチック)とは、「石油や天然ガス、石炭のような枯渇性の資源ではない、再生可能な植物資源から造られるプラスチック」のことで、生分解性はありません。

植物を原料とするため、製造時の温室効果ガスの排出量が低いのが特徴です。

バイオマスプラスチック出典:三洋グラビア株式会社

▲植物から作られたバイオマスプラスチックは、焼却後発生した二酸化炭素量と同量の二酸化炭素を光合成により植物が吸収するため、二酸化炭素の総量をプラスマイナス0で抑えられている。このような地球上の二酸化炭素の総量を増やさないサイクルを「カーボンニュートラル」という。

 

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ナンタルカ
ナンタルカ
バイオプラスチックとバイオマスプラスチックって似てる言葉にゃから、意味を混同しないようにしっかり理解するにゃ!

 

それぞれのバイオプラスチックは、その特性によって使い分けがされています。

生分解性プラスチックは、プラスチック製品の使用中や使用後に製品が自然界に流出・残存する可能性が高い農林、土木、水産業向け資材や、使用後に生ゴミとともに堆肥化して再資源化することが好ましい製品に使用されています。

生分解性プラスチック 用途出典:中興化成工業

▲生分解性プラスチックの用途には水陸用のネットやフィルム、ロープ、ポリ袋、テープ、食器用のトレーやコップ、カトラリー、ペットボトルなどがある

 

ナンタルカ
ナンタルカ
現在のところ、生分解性プラスチックの価格は石油由来のプラスチック(一般的な普通のプラスチックのこと)に比べて高価なんにゃ!だから生産量も限られていて、今後は生産コストをいかに改善できるかが課題なんですにゃあ〜

 

非生分解性プラスチック(バイオマスプラスチック)は使用後に分解されないので、回収やリサイクルの工程が確立されているような製品に使用されます。

用途には衣類、パソコンやスマートフォンなどの部品、自動車の内装や座席シート、人工芝などがあり、ポリ袋や耐熱性食器などにも使用されています。

バイオマスプラスチック ハスラー出典:SUZUKI

▲バイオマスプラスチックは石油由来のプラスチックより高額だが、環境にやさしく、塗装が不要なものもあるなどコスト面のメリットも注目されていて、自動車部品に採用する動きが広がっている。2014年にはスズキの軽自動車「ハスラー」の内装カラーパネルに採用された。

 

バイオマスプラスチックの製造量は、2019年時点では世界全体で約3億5千万t~3億8千万tのプラスチック製品生産量のうちたった1%程度に過ぎませんが、温室効果ガスであるCO2排出削減の解決策の一部になり、今後はよりいっそう増加するものと考えられています。

 

ナンタルカのまとめ

ナンタルカのまとめ

 

ナンタルカ
ナンタルカ
今回の記事で絶対におさえておきたいポイントですにゃ!

 

まとめ小テスト

 

■避けては通れない地球環境問題

大気や海の平均温度が上昇する地球温暖化は、人類の産業活動に伴い排出される(①)が原因とされている。揮発性有機化合物である(②)などの化学物質が引き起こす(③)や、耐火・耐熱性を備えた建築材料として利用されてきた(④)による健康被害なども、住宅・インテリアの領域に関わる環境問題として捉えることができる。

回答を見る
①温室効果ガス ②ホルムアルデヒド ③シックハウス症候群 ④アスベスト

 

■環境に優しい考え方

(1)企画から生産、利用、廃棄・リサイクルに至る製品の全ライフサイクルに対して、環境負荷の低減を考慮した考え方を(①)という。この考え方から生まれた(②)と呼ばれる環境調和型材料には、植物由来の塗料、再生木材、(③)などがある。

回答を見る
①ライフサイクルデザイン ②エコマテリアル ③バイオプラスチック(植物由来プラスチック)

 

(2)2015年に国連が採択したSDGs (エスディージーズ)は「(①)」の略で、持続可能でより良い世界を目指す国際社会共通の17の目標である。再利用素材、太陽光発電などの(②)を用いるなど、地球環境の維持に貢献する考え方である(③)を常に心がける必要がある。

回答を見る
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標) ②再生可能エネルギー ③サステナブルデザイン

 

お疲れ様でした。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

わからないことや分かりにくい箇所があれば、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。

 

次回もお楽しみに!

 

▼次回、環境問題と住宅の後編はこちらから▼

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