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木製家具の塗装と基本工程とは?透明塗装の仕上げも画像で解説【木製家具の塗装①】

木製家具 表面 仕上げ

 

こんにちは、しけたむです!

この記事では

  • 「木製家具の塗装にはどんな分類があるの?」
  • 「テキストの文字だとイメージできないから画像で見せてほしい。」

という皆様に向けて、

木製家具の塗装の分類と基本工程について画像で解説します。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
塗装の種類や工程は、知らない人にとってはチンプンカンプンですにゃ!だから画像で見てイメージできるようにするにゃ!

 

 

木製家具の表面仕上げ

木製家具 表面 仕上げ

 

普段私たちの身の回りにある家具を改めてよく見てみると、実に様々な木製家具があることに気がつきます。

 

それらにはたいてい表面に塗料(とりょう)による塗装(とそう)が施されていて

木を切って何も塗らずにそのまま使ってます。

という家具は意外にも少なく、何かしらの塗料が用いられているのが一般的です。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
木の手触りはとても良いですが、何も塗らないと傷が付きやすいし、乾燥によって割れたりするから注意することも多いのですにゃー

 

木製家具の表面に塗装を行うことは、表面の保護(傷や汚れから守る)という役割以外にも、美しさを長く保つ美観の保持(割れや反りをおこさせない)や、家具デザインの意匠(見た目をよくする)のために適宜最適な塗料を選び、塗布されています。

 

塗料を木材へ塗布する際に、塗料が木材に浸透するもの(オイル塗装、ステイン、ソープフィニッシュなど)と、浸透せず塗膜をつくる透明塗装(クリヤー塗装)不透明塗装(エナメル塗装)があります。

木材 浸透 塗膜

 

木の表面に塗膜を作る塗料は、木の表面を塗料によって完全に覆われるため傷や汚れに強いというメリットがある反面、木が本来持っている特有の手触りを感じにくくなり、不透明塗装(エナメル塗装)を用いると木目が隠されてしまうというデメリットがあります。

しかしオイル塗装をはじめとした木に浸透する塗料は、木の手触りをそのまま感じることが出来ますし、木目なども塗料によって隠されてしまうことはありません。

ウレタン塗装 オイル塗装出典:大阪マルキン家具

▲表面に塗膜を作る透明塗装(クリヤー塗装)であるウレタン塗装は、塗料が浸透するオイル塗装と比べると塗料による光沢があるのがわかる。塗料の厚みや塗り方によって光沢の強い「艶(つや)あり」と光沢の弱い「艶(つや)消し」などの種類がある。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
オイル塗装はオイルフィニッシュとも呼ばれて、そのナチュラルな質感から近年人気の高くなっている表面仕上げですにゃ!傷や汚れが付きやすいですが、それも経年の味わいとして楽しめる人にはオススメですにゃあ〜♪

 

木製家具塗装の手順は?

 

木材塗装の一般的な手順は、以下のようになります。

①素地(そじ)調整

②目止(めど)め(着色目止め)

③下塗り

④中塗り

⑤補色

⑥上塗り

 

ナンタルカ
ナンタルカ
家具メーカーによって手順が前後したり工程が増減することもあるにゃ。この手順が絶対というわけではないことに注意してにゃー

 

①素地調整

素地調整 家具出典:鎌野商店

▲木材の表面に付着している手垢や汚れ、ささくれなどを研磨(けんま)して除去し、凸凹が無いようにする素地調整は必ず行う作業。

 

素地(そじ)調整とは、塗装に適した表面を作るため、研磨や汚れ落としを行う作業です。

サンダー(研磨機)とよばれる機械や、紙やすりという言葉でも馴染み深いサンドペーパーを用いて研磨が行われます。

電動 サンダー 研磨機出典:BOSCH

▲サンダー(研磨機)を使えば力をかけなくてもスピーディーに研磨を行うことができる。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
木材を白くしたいときは、「過酸化水素水(かさんかすいそすい)」を用いることによって漂白することができますにゃあ!

 

②目止め(着色目止め)

 

目止(めど)めとは、木材の繊維や導管(どうかん)の空間を埋めて、塗面を平滑にするために行なわれる作業です。

さらに、木材への塗料の余分な吸収を防止するなど重要な役割があります。

導管出典:ニシザキ工芸

▲木を顕微鏡で見てみると、導管(どうかん)と呼ばれる水を通すストロー状の管がびっしりと詰まっている。つまり木材は微細な穴だらけということである。

 

目止めには、砥の粉(とのこ)と呼ばれる超微細な岩石や砥石を切り出すときに生じる粉末を溶いたものや、サンディングシーラー(塗料の吸収を防ぎ、仕上げ塗料との密着をよくする透明の塗料)などが用いられます。

砥の粉出典:旭川木工センター

▲石を細かい粉末状にした砥の粉は、原料によって「赤」「白」「黄」などの色がある。この微粒子レベルの細かな粉末が木材のわずかな隙間に入り込み、凹凸を埋める。

 

サンディングシーラー出典:Yahooショッピング

▲サンディングシーラーは液状のものとスプレー状のものが販売されている。

 

また着色目止めとは、目止め材に着色顔料を加えて木材の繊維・導管に充填し、周りより濃い色にして木目を強調することで立体感をつける手法です。

着色目止め出典:(株)ニシザキ工芸

▲着色目止めが木材の繊維・導管に入り込むことにより、木目の美しさをよりはっきりと強調することができる。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
もしも大きな傷や割れ、穴とかあったときは、「パテ」って呼ばれる粘土状の穴埋め剤を使って平らにすることが出来ますにゃ。パテは乾くとカチカチに固まるんですにゃあ〜♪

 

③下塗り

 

下塗りとは、中塗りと上塗りの前に塗ることにより、それらの塗料がにじみ出るのを押さえたり着色が剥がれたりするのを防ぐ働きがあります。

 

また目止め材の剥がれを防ぐために、目止めの前に下塗りが行われることもあります。

下塗り出典:株式会社鎌野塗装

▲クリアー色の下塗りを1枚板の天板に塗布しているところ。濡れたような色になることから上記のような色を「濡れ色」と呼ぶ。

 

下塗りを行うことで、木材の表面をさらに均質化させる木の繊維を固めて安定化させる(乾燥などによって割れたり反ったりし難くする)など、多くの効果があります。

この下塗りの作業には、シーラー(英語で「覆い隠す」という意味のSeal(シール)から)などが用いられます。

シーラー 下塗り出典:CAINZ

▲下塗りで用いられるシーラーはポリウレタン樹脂系の塗料が一般的。下地の細かい凸凹を滑らかにして、木部への塗料の吸い込みを防止するなど目止めとしての効果もある。

 

④中塗り

 

中塗りとは、最終的に表面の凸凹を調整し、上塗りのための平滑な面を作る作業です。

上塗りと同系統の塗料が用いられるのが一般的です。

 

⑤補色

 

補色(ほしょく)とは、上塗りの前に色の濃淡が顕著に現れている箇所がある場合、刷毛(はけ)やスプレーなどで色を加えて均質にする作業です。

 

⑥上塗り

 

上塗りとは、仕上げとして最終塗膜を作る作業です。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
これが基本的な木製家具塗装の手順ですにゃ!

 

塗膜を作る透明塗装

 

木製家具の透明(クリヤー)塗装では、木材の素地調整や着色の有無が重要となります。

素地が凸凹の状態で透明塗装をかけた場合、塗装の仕上がりも凸凹となってしまい、特に透明塗装だとその凸凹が影となって目立つため不格好に見えてしまうからです。

また素地の色を変更する場合、透明塗装を行う前に着色する必要があるので、下地の段階でステイン(※)で塗装して色味を調整します。

 

※ステインとは

木材を着色するための塗料で油性と水性がある。

木目を生かしながら着色することができるのが特徴だが、木に成分を浸透させ色を付けるだけなので塗膜を作らず木の表面を保護する役割は無い。

そのためステインで着色した後に透明塗装で塗膜を作らなければ色落ちする可能性もある。

 

ステイン カラー出典:YAHOOショッピング

▲木に浸透して塗膜を作らないステインは、さまざまなカラーバリエーションがある。色を濃くしたい場合は2度塗り、3度塗りを行って調整する。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
塗膜を作るいろいろな透明塗装をご紹介しますにゃー

 

生地仕上げ

生地仕上げ 木地 素地出典:まあくんのなんでも体験記。

 

生地(きじ)仕上げとは、木材のそのままの色合いや木目を生かした仕上げのことで、「木地(きじ)仕上げ」、または「素地(そじ)仕上げ」とも言われます。

色のついた塗料は用いずに、ワックスやクリアラッカーなどの透明塗料で塗装して木材の表面に塗膜を作ります。

これにより塗装した箇所が濡れ色となって仕上がり、木材の肌もそのまま表現されるのが特徴です。

 

白木仕上げ

白木仕上げ出典:MUKU工房

 

白木(しらき)仕上げとは、塗装による濡れ色が出ず、生地の色がそのまま表現され、あるいは強調される何も塗ってない様な感じになる仕上げのことです。

塗膜を作るため手垢等の汚れを防ぎ、白さが長持ちします。

北欧家具などに多く用いられています。

 

一般着色仕上げ(透明着色仕上げ)

 

一般着色仕上げとは最も一般的な透明塗装で、ごく一般の(安価な)木材を色のついた透明塗料で着色仕上げをしたもので「透明着色仕上げ」とも言われます。

安価な木材を高級材の「色」に着色して高級材に似せたり、あるいは家具の大量生産のために色調を統一して(ムラを無くすために)着色する場合などに使います。

木地を見せる仕上では、現在最も多用されている仕上げです。

一般着色仕上げ出典:大橋塗料

▲一般着色塗料によって安価な木材でも高級感のある雰囲気をだすことができる。

 

トラディショナル仕上げ(アンティーク塗装)

トラディショナル仕上げ アンティーク塗装出典:YAHOOショッピング

 

トラディショナル仕上げとは、彫刻の凸凹部分に色の濃淡を付けることにより、西洋古典家具のような使い古した感じを出す仕上げ方法で「アンティーク塗装」とも言われます。

ナラ、マホガニー、カバ、ローズウッドなどに施されることが多いです。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
次回、【木製家具の塗装②】に続きますにゃあ!

 

 

お疲れ様でした。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

わからないことや分かりにくい箇所があれば、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。

 

次回もお楽しみに!

 

ナンタルカ
ナンタルカ
いつもありがとうございますにゃ。お気に召しましたら、お好きな広告をクリック(タップ)して見てもらえると励みになりますにゃあ〜♪

 

▼次回、木製家具の塗装の後編はこちらから!▼

木製家具 塗装
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