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エクステリアとは?アプローチとポーチの違いも画像で解説【玄関まわりのエレメント①】

エクステリア トップ

 

こんにちは、しけたむです!

この記事では

  • 「インテリアとエクステリアの違いが分からない。」
  • 「アプローチとポーチの違いも分からない。。。」

という皆様に向けて、玄関まわりのエレメントについて画像で解説します。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
今回はエクステリア、つまり建物の外側にあるいろいろなエレメントの用語について覚えてもらいますにゃー!

 

 

エクステリアとは?

エクステリアのエレメント出典:エクスキッチン

 

エクステリアとは「インテリア」に対する用語で、建物外部にある空間や構造物を指す言葉です。

エクステリアにある空間や構造物、置かれる家具などのことをエクステリアエレメントと呼び、門扉インターフォンポストフェンスカーポートウッドデッキガーデンファニチャーなどがエクステリアエレメントに該当します。

 

インテリアコーディネートは室内の家具や装飾のデザインを担いますが、エクステリアコーディネートは、これらエクステリアエレメントのデザインを担うということになります。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
インテリアコーディネーターを目指しているのに、エクステリアのことも覚える必要があるのかにゃー?

 

インテリアコーディネートを依頼される際は、同時にエクステリアのコーディネート提案も依頼されることが多くあるので、エクステリアに関する知識もしっかりと身につける必要があります。

 

外部空間ではあっても室内空間と繋がったひとつの大きな空間として捉えてデザイン提案することも多く、リビングルームやダイニングルームに隣接した外部空間を、室内外で1つの大きな空間として捉え、デザインや機能性に付加価値を与えてリビングスペースのように利用するアウトドアリビングという空間の使い方は、その一例です。

エクステリアコーディネート出典:Casa

▲リビングルームから外に出るとアウトドアリビングの空間がつながる例。室内から室外にかけて天井に同じ材を用いることによって、室内外がまるでひとつの大きな空間のように感じることができる。

 

エクステリアコーディネートはインテリアコーディネートと同じように、空間の使いやすさや機能性、安全性まで考慮する必要があります。

また建物の外観を美しく見せるだけではなくて、建物の外側にいる人々が快適に過ごせるような工夫も必要になるので、インテリアの雑誌やインスタグラムを参考にしながら「どうしてこんなデザインや設計になっているんだろう?」と日頃から注意して眺めてみると、考える力がつきます!

 

ナンタルカ
ナンタルカ
エクステリアデザインの写真をいろいろ見て考えることで、コーディネートする力が磨かれてくるってことですにゃ!

 

アプローチのエレメント

アプローチ

アプローチ出典:不二建設株式会社

 

アプローチとは、敷地のエントランスである門から玄関まで続く通路、道のことで、「玄関アプローチ(エントランスアプローチ)」とも呼ばれます。

一般的に屋根が掛かっていないことが多く、建築面積には含まれません。

 

またマンションなどの集合住宅でも、敷地内のエントランスへ続く通路のことをアプローチと呼びます。

エントランスアプローチ出典:大和ハウス

▲エントランスに到着するまでのアプローチには、植栽やライティングのデザインによって歩く人を見て楽しませたり、誰でも安全に通行できる工夫がされていることが多い。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ポーチ(玄関ポーチ)」と混同されやすくて間違えやすいから、次でしっかり違いを覚えてにゃ!

 

ポーチ

玄関ポーチ出典:Markal

 

ポーチとは、一戸建て住宅において玄関の上に突き出ている庇(ひさし)の下の空間のことを指し、「玄関ポーチ」とも呼ばれます。

 

ポーチがあることにより雨風や日差しを遮り、ポーチの面積が広ければベビーカーや自転車を停めたり、ちょっとしたテーブルとイスを置くことも出来ます。

ポーチとアプローチの違い出典:家づくりの学校

▲ポーチの境界線は、玄関の庇の境界となることを覚えよう。

 

ポーチ 玄関ポーチ出典:CREACASA

▲広いポーチがあればちょっとしたテーブルセットや植物を置くことだってできる。

 

またマンションなどの集合住宅においては、玄関前の門扉(もんぴ)を設けた空間のことをポーチと呼びます。

ポーチ マンションの場合出典:のらえもんブログ

▲マンションの場合、ポーチの境界線は庇ではなく門扉となる。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
玄関ポーチも建築物によっていろいろな大きさとデザインがありますからにゃ、注意して見てみてほしいですにゃー

 

門・門扉(もんぴ)

門と門扉出典:M

 

門(もん)とは、敷地と外部を区切るためにぐるりと設けられた塀(へい)や垣根(かきね)、フェンスなどに、通行するために開けられた出入り口のことです。

門に付けられた扉のことを門扉(もんぴ)、門扉を支えている両側の柱を門柱(もんちゅう)といいます。

 

また門に設置される照明のことを門灯(もんとう)と呼び、表札やインターホンを確認しやすいようにしていて、現代では人感センサーによって近づくと点灯したり、タイマー機能によって特定の時間のみ点灯させる門灯が一般的です。

門灯出典:グランド工房

▲日本では敷地の境界に塀やフェンス、門扉を設けずにオープンに仕上げることも多い。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
門灯はあくまで「門についている灯」のことですにゃ。玄関のすぐ横を照らすのが「玄関灯(げんかんとう)」だから、混同しないように注意してにゃ。

 

垣根・塀・フェンス

垣根

 

垣根(かきね)は、敷地や庭などの区画として設けられる囲いのことで、竹を編んだり組んだりした竹垣(たけがき)や、木を植えた生垣(いけがき)など、多様な種類があります。

 

生垣出典:Wikimedia commons

▲京都・法金剛院にあるウバメガシの生垣。建仁寺垣、金閣寺垣、竜安寺垣など寺によって固有の垣根の名称が用いられたものや、大津垣、沼津垣など地名が用いられた垣根もある。

 

建仁寺垣出典:長岡銘竹株式会社

▲京都・建仁寺の竹垣として有名な『建仁寺垣』。半分に割った竹を隙間なく敷き詰めて縄で留めている。古くなると竹の色が緑から茶に変化し、新しい竹に交換される。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
イングリッシュガーデンとかの洋風庭園では、バラを生垣に利用したバラ垣がよくみられますにゃあ!

 

イギリス ローズヘッジ出典:J.Parker’s

▲イギリスでバラを使用して作られた生垣は「rose hedge(ローズヘッジ)」と呼ばれ、「hedge」は「生垣」を意味する。イギリス式庭園でよく見られる景観のひとつ。

 

 

塀(へい)とは、家や敷地などにおいて外部との境界に囲うようにして設置される工作物、障壁のことです。

 

垣根にもちょっと似ていますが、垣根は「視線を完全に遮蔽せず外部の見通しが可能なもの」塀は「視線を完全に遮蔽して外部の見通しができない連続した壁のこと」を指します。

塀 土塀出典:株式会社川口建設

▲塀は視線を完全に遮断されているのが特徴。塀が高すぎると地震による倒壊で危険であるため、建築基準法では「高さは2.2メートル以下とすること。壁の厚みは15センチメートル(高さ2メートル以下の塀にあっては、10センチメートル)以上とすること。」という決まりがある。

 

塀にはつくられる素材によって様々な種類があり、代表的なものでは土で作られた土塀(どへい)、石を詰んだ石塀(いしべい)、板などの木材を使用した板塀(いたべい)、レンガを積み上げたレンガ塀、コンクリートブロックを積み上げたコンクリートブロック塀などが有名です。

石積み 塀出典:Flontier stone LLC

▲海外ではよく見られる石積みの塀。セメント、モルタル、コンクリートなどで石を固めない『英国式石積み(ドライストーンウォール)』は、壊して積み直しても廃棄物が発生しないエコな技法で橋などにも利用されている。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
日本は地震が多いから塀が倒れて危ないし、塀があることでドロボウが入ったことに外から気付けないっていうリスクもあるにゃ。だから視界を遮らないフェンスを選ぶ人の方が今は多いですにゃあー

 

フェンス

フェンス出典:工事コミコミショップ

 

フェンスとは金網を張った柵(さく)のことで、柵の英語が「fence(フェンス)」です。

もともとは敷地や領土の境界の目印として、また家畜が逃げないように囲っておく囲いとして、外部からの侵攻を妨げる防壁などとして利用されていて、丸太をまばらに地面に突き刺して、そこに横向きの材である「貫(ぬき)」を縄でくくり付けただけの簡易的なものでした。

 

現代で一般的に使用されている金網を使用したフェンスは19世紀半ばに発明され、当初は鉄が用いられていましたが、次第にステンレスやアルミニウムなどの耐久性の高い金属が使用されるようになりました。

フェンス 19世紀出典:The NewYorkTimes

▲1835年、ロンドンの動物園の様子。大きな動物を囲いつつ見通しが出来る柵として金属製のフェンスが好んで用いられた。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
現代ではフェンスのサイズやデザインもさらに多種多様になって、住宅以外にも公共施設とかに当たり前のように利用されていますにゃ!

 

フェンス タカショー出典:よこはまがいこう

▲立体的な波型デザインが特徴的なフェンス『トレメッシュフェンス』(タカショー)

 

カーポート・ガレージ

カーポート出典:LIXIL

▲一般的なカーポート。簡易的な屋根がついているだけなので、横からの風雨を遮ることはできない。

 

カーポートとは、住宅の敷地内に車を駐車するために作られる簡易的な屋根付きの駐車スペースのことです。

 

扉や壁が付いていないので開放感があり所有する車を人に見せつけたい場合には最適ですが、当然ながら風雨にさらされたり、犯罪者が容易に車に近づけてしまうという問題があります。

カーポート ソーラー出典:PR TIMES

▲近年では2−3台用の大型カーポートはもちろん、太陽光発電などの機能性を有したカーポートも登場している。

 

似たような言葉に「車庫(ガレージ)」がありますが、ガレージは壁と屋根で覆われている完全な建物のことで、車を駐車するだけでなく、倉庫や工具置き場、作業スペースなどとしても使用できます。

ガレージ 独立型出典:イエタテ

▲支柱によって支えられている簡易的なカーポートに対して、ガレージは壁と建物で覆われた建造物で風雨から車を完全に守ることができる。

 

ちなみに土地の広さに限りがありガレージを設けることができない場合は、ビルトインガレージが採用されることが多いです。

ビルトインガレージとは住宅と一体となったガレージのことで、1階部分をガレージスペースとして利用し、シャッターなどをつけて出入りを出来るようにしたものです。

ビルトインガレージ出典:トヨタホーム

▲ガレージを建物と一体化させたビルトインガレージ。「インナーガレージ」と呼ばれることも。

 

ビルトインガレージは、住宅とガレージが一体化されているので見た目がすっきりとして美観を保つことができることや、ガレージが自宅に直結しているため雨天時でも濡れずに自宅に入れることなどから人気があり、多くの住宅で採用されています。

ビルトインガレージ インナーガレージ出典:Mash House

▲車で帰ってきてシャッターを閉めると、ビルトインガレージからそのまま室内へ入れるように設計されていることが多い。またガレージが離れた場所にあるよりも、物音に気づきやすいため防犯性も高いという特徴もある。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ちなみに今では当たり前になったカーポートですが、初めて住宅に採用したのはフランク・ロイド・ライトの弟子のウォルター・グリフィンていう設計家でにゃ、1908年にアメリカに建てられた「W・B・スローン邸」のカーポートは現在も残っていますにゃ!

 

初のカーポート出典:PAMELA LINN

 ▲1908年、アメリカ・イリノイ州に建築された世界初のカーポート付き住宅。この「カーポート」という言葉の生みの親は設計者グリフィンの師匠であるフランク・ロイド・ライト。

 

バリカー

バリカー出典:アイビ

 

バリカーとは、車両が進入することを防ぐために建物の入口に設置される装置のことです。

車両が高速で衝突しても耐えられるように、鋼鉄やコンクリートなどの非常に頑丈な素材で作られています。

 

例えば、車や自転車の交通量の多い道路の前に住宅を建築した場合、カーポートの前にバリカーを設置しておけば、事故などによる車両の突入を防ぐことができます。

また公共の場所においても、バリカーは重要な役割を果たします。例えば、大規模なイベントやフェスティバルの会場には多くの人が集まるため、バリカーが設置されていることで自動車事故やテロ行為などの危険性を低減することができます。

バリカー 黄色出典:LIXIL

▲街の至る所で見かけることのできるバリカー。車両の侵入を防ぐことで様々な場面で安全を守る役割を果たしている。

 

ナンタルカ
ナンタルカ
誰もが見たことあるバリカーにゃけどにゃ、名前まで知ってる人はなかなか居なそうですにゃー

 

 

 

 

お疲れ様でした。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

わからないことや分かりにくい箇所があれば、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。

 

ナンタルカ
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▼次回、エクステリアエレメントの後編はこちらから▼

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