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【ルネサンス様式(後編)】後期ルネサンスはマンネリスムとパッラーディオ!各国への影響も画像で完全理解【世界のインテリアの歴史④−2】

 

 

こんにちは、しけたむです。

 

 

この記事では

 

 

  • 「少しだけルネサンスについて分かってきたけど、もっと知りたい。」
  • 「フランスやイギリスのルネサンスって、どんな感じだったのかな?」

 

 

という人のために

 

ルネサンス様式(後編)について、分かりやすく写真付きでご紹介していきます。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ルネサンスは200年近くも続いた時代で、初期と後期では建築様式にも大きな変化が見られてきたにゃ!ルネサンスの流行はヨーロッパ中に広まって、海外の建築や文化にも大きな影響を与えだんだにゃあ〜

 

 

 

 

 

 

▼ルネサンス様式(前編)についてはこちらからどうぞ▼

ルネッサンス ヴィーナスの誕生
【ルネサンス様式(前編)】ルネサンスとは何か?特徴やポイントを画像で徹底解説【世界のインテリアの歴史④−1】この記事では15−16世紀を最盛期とするイタリアから広まったルネサンス様式についてわかりやすく解説しています。初期ルネサンスからミケランジェロなどの三大巨匠と呼ばれる盛期ルネサンスの特徴や代表的建築、家具などについても学習しましょう。インテリアコーディネーター、建築士などの資格勉強、世界史の歴史勉強にも最適。ぜひご活用下さい。...

 

 

後期ルネサンス様式の特徴

マニエリスム

出典:Dai hasegawa

▲ヴェネツィアにあるジャイアントオーダーが使用されたアンドレア・パラッディオのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂(1610年)

 

 

マニエリスムとは、盛期ルネサンス(1450年〜1527年頃)とその次の時代様式であるバロック(16世紀末から17世紀初頭)の間に現れた様式で後期ルネサンス(1520年〜1600年頃)」とも呼ばれ、イタリアを中心に全ヨーロッパに広がった芸術様式です。

 

 

 

後期ルネサンス期の若き芸術家たちは、

 

「ミケランジェロ先生の作品はもう圧倒的にヤバすぎて超える作品創るなんて絶対無理だし、三代巨匠らが建築も芸術も頂点極めたから、もはや俺たち真似することしかできねーよ・・・。」

 

と考えるようになりました。

 

 

 

そしてミケランジェロの弟子たちは、三大巨匠たちの芸術的手法(いわゆる建築や芸術のテクニックのようなもの)マニエラと呼び、模倣を繰り返すようになりました。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
当時の後期ルネサンスの人たちは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロらの天才的巨匠たちは古典的様式を完成させたから、彼らの「マニエラ」こそが普遍的な美の存在であり、基準なんだ!」と言い出して、とにかく真似しまくったんだにゃ!!

 

 

 

その結果・・・マニエラを繰り返した若き建築家たちは、盛期ルネサンス様式の造形に少しずつ飽き始め(マンネリ化)、マニエラに極端な強調や歪曲が加えられるようになってきました。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
今もよく使う『マンネリ化する』とか『マンネリになる』っていうのはこのマニエリスムが語源なんだにゃ!当時の建築家や美術家たちは、マニエラにマンネリ化してきて、いわゆる遊びを入れようと考え始めたんだにゃあ〜

 

 

 

マニエリスムが広まった後期ルネサンス期の代表的建築家には、

アンドレア・パッラーディオ(パラッディオ)(1508−1580)がいます。

アンドレア パラディオ パラッディオ 出典/CITAZIONI E FRASI CELEBRI

▲ブラマンテやラファエロから影響を受けたアンドレア・パッラーディオ

 

 

パッラーディオは、平面図や立面図などのを設計図書を基本として空間を設計した最初の建築家で、それまでの彫刻家や絵描きたちの建築手法とは全く異なる点で人類史上初のプロ建築家とも言われています。アンドレア・パラッディオ 設計図出典:ARCHEYES

▲パッラーディオが設計したヴィラ・アルメリコ・カプラ(ヴィラ・ロトンダ)の平面図と立面図

 

 

アンドレア・パッラーディオは、2階の高さにまで達する巨大なオーダージャイアント・オーダー(大オーダー)の用い方や、神殿や公共建築のみに使用されていたペディメントを一般住宅に導入するなど、一歩間違えれば奇異になりかねない大胆な手法を駆使しました。

 

 

 

 

このアンドレア・パッラーディオが巻き起こした後期ルネサンスのマニエリスムの一大潮流はパッラーディオ様式(パッラーディオ主義、パッラーディオ建築)」などと呼ばれ、一時期非難も受けましたが、19−20世期のヨーロッパで再び人気を博しました。

 

 

 

ジャイアントオーダー

イル・レデントーレ教会

▲パッラーディオが設計した建造物の中で最高傑作と言われるヴェネツィアのレデントーレ教会(1592年)は、ジャイアントオーダーと普通サイズのオーダーが混在している

 

 

ジャイアントオーダー(大オーダー)とは、建物の2階分の高さを持つ大きなオーダーのことです。

 

 

 

古典建築でも大きなオーダーは使用されましたが、上層階の無い1階分の高さのオーダーでした。

パンテオン出典:しけたむ

▲ローマ市内にある古代ローマの円形神殿『パンテオン』のコリント式オーダー(115~125年)

 

 

また、2層にまたがるジャイアントオーダーを使用した建築には、小さなオーダーが併用されることがあり、アーケードや窓やドアのフレーミングに使用されました。

レデントーレ教会 大オーダー出典:Wikimedia commons

▲大小オーダーが併用されたレデントーレ教会のエントランス

 

 

大オーダー パラッディオ出典:note

▲同じくヴェネツィアに建てられたパッラーディオのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂のジャイアントオーダーは台座の上に乗せられた特殊なデザイン。大小オーダーも併用されている。

 

 

 

ペディメント

ペディメント出典:artblog /レデントーレ教会

ペディメントは西洋建築における切妻屋根の、妻側屋根下部と水平材に囲まれた三角形の部分。日本建築では「破風(はふ)」と呼ばれる。

 

 

ペディメント古代ギリシアの神殿建築が原型と考えられています。

 

 

 

中世に入るとほとんど用いられませんでしたが、ルネサンス期になると『教会や公共施設』のファサードを強調させるために再び多用されるようになりました。

 

 

 

パッラーディオは、ペディメントを初めて『一般住宅』に採用したと言われています。

ヴィラ ロトンダ ペディメント出典:Mario Ferrara

▲北イタリアのヴィチェンツァ郊外にあるヴィラ(別荘)『ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ヴィラ・ロトンダ)』のペディメント

 

 

また、古典建築でのペディメントに比べると、ルネサンス期のペディメントは勾配が強くなったことと、彫刻を施すことが少なくなるという傾向がありました。

 

 

 

パッラーディオはこのペディメントに、彫刻をふんだんに取り入れ、ペディメントが一部欠けたデザインの『ブロークンペディメント室内ドアの上に採用しました。

ヴィラ・ロトンダ ブロークン ペディメント出典:Wikimedia commons

▲ 『ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ヴィラ・ロトンダ)』の室内に取り付けられたブロークン・ペディメント

 

 

古典様式を理解したうえで、ちょっとした遊びや新奇さを入れるのがマニエリスムでした。

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
ペディメントって意識してみると、いろんな建築で使われているのに気付くはずですにゃあ〜

 

 

パラディアン・モチーフ

パラディアン・モチーフ出典:Pedestal

▲1614年にパラッディオによって改築された公会堂『バシリカ・パラディーナ』。もともとは中世に建てられたゴシック建築だったが、パッラーディオによる改修工事でアーケードが周囲に付設された。

 

 

アンドレア・パッラーディオが考案したパラディアン・モチーフとは、アーチとオーダーの組み合わせに、『2対の小さなオーダー』を使用してアーチを支えることにより、アーチの脇に小さな開口をつくり、開放的なアーケードを演出するモチーフのことです。

パラディアン・モチーフ出典:Culuture Veneta

▲バシリカ・パラディーナはアーチを支える2対の小さなオーダーにより、脇に小さな開口部を開けて全体の開放感を増している。

 

 

イタリアのヴィチェンツァにある中世のゴシック建築である公会堂「バシリカ・パラディアーナ」での建築計画では、既存の建物の周囲にアーチとオーダーを使用したアーケードを追加する予定でした。

 

 

 

既存のゴシック建築の開口部のスパン(=間隔)はもともと決まっており変更が出来ません。

 

 

 

改築によって既存のゴシック建築の周囲にアーケードを追加した場合に、アーチとオーダーだけのコロッセオのようなアーケードにしてしまうと、構造を支えるためにオーダーが太くなりすぎて、せっかくの開放感のある建物がアーケードの追加によって開口部の少ない閉鎖的な空間になってしまう恐れがありました。

パラディアン・モチーフとは出典:楽天ブログ

▲パッラーディオはアーチを2対の小さなオーダーで支え、その両脇に小さな開口部を空けることで開放的なアーケードとした

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
パラディアン・モチーフは『2対の小さなオーダー』を使用してアーチを支えることによって、装飾性だけにゃなくて、開口部を大きくとるための機能性も持っていたんだにゃ〜♪

 

 

グロテスク

グロテスク出典:TRANS.BIS

 

マニエリスムの新奇さの特色は、極端な強調や歪曲にあります。

 

 

絵画などの芸術分野においては、その表現が特に顕著で、誇張された肉づけねじれた人体や植物空想上の動物派手な色彩などが見られました。

 

 

 

これらの要素を含む模様(文様)や装飾、絵画をグロテスクと呼びます。

グロテスク出典:The Public domain review 

 

グロテスク模様出典:The Public domain review 

 

マニエリスム グロテスク出典:The Public domain review 

 

 

グロテスクの語源は、古代ローマの庭園にしばしば造られた人工洞窟や地下墓所を意味するイタリア語『grotta(グロッタ)』に由来します。

 

 

 

15世紀末、古代ローマのグロッタが発見され、そこには人、動物、植物などをモチーフとした壁面装飾が施されていて、自然法則や本来の大きさを無視して人から植物へ、さらには魚、動物へと連続して変化する奇妙な模様が見られました。

 

 

 

盛期ルネサンスの16世紀に、ラファエロがその模様をバチカン宮殿回廊の内装に取り入れ、これがグロッタで発見された古代美術から「グロテスク装飾」と呼ばれるようになりました。

 

 

 

グロテスクは後期ルネサンスのイタリアで、室内装飾、家具、織物や陶器の装飾モチーフとして流行し、16世紀以降、ヨーロッパ全域に広まったのです。

マニエリスム 建築 ボーボリ公園 洞窟出典:abstrART

▲フィレンツェにあるメディチ家の宮殿内に造られた人工洞窟『ブオタレンティのグロッタ』(1583−1588)

 

グロッタ フィレンツェ出典:Progetto

▲『ブオタレンティのグロッタ』内部には数々の彫刻とフレスコ画で飾られている

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
今でも使われる言葉「グロい」は、マニエリスムのグロテスクが語源なんにゃ!たしかにグロテスクの絵画って、ちょっとグロいにゃw

 

 

フランスのルネサンス様式

フランソワ1世 肖像画出典:blschool /フランソワ1世

 

フランスでは、16世紀初期の国王フランソワ1世の時代がルネッサンス期にあたります。

 

 

フランソワ1世はイタリアから芸術家を招き、積極的にルネサンス文化を取り入れ、優雅でエレガントなフランス独自のスタイルを作り上げました。

 

 

 

フランソワ1世の時代にフランスの美術および文芸は重要な発展をみることとなり、また文芸の保護育成に努力した業績によって「フランス・ルネサンスの父」とも呼ばれています。

 

 

フォンテーヌブロー宮殿

フォンテーヌブロー宮殿出典:OUI /フォンテーヌブロー宮殿

 

フォンテーヌブロー宮殿は、16世紀前半にフランソワ1世によって建てられたルネサンスを代表するフランスで最も大きな宮殿です。

 

 

 

後の皇帝ナポレオン1世

 

これこそまさに王の宮殿なり!

 

と賞賛し、愛してやみませんでした。

 

Château de Fontainebleau出典:AMAZON.IT

 

フォンテーヌブロー宮殿の内装や庭は、フランスにイタリアのマニエリスム様式を導入しフランス風に解釈しなおしたものです。

王の回廊 フォンテーヌブロー宮殿出典:Artfantory.com

▲『フランソワ1世の回廊』にはグロテスクの装飾やフレスコ画やスタッコという化粧漆喰が見られる

 

 

16世紀のフランスにおけるマニエリスム様式の室内装飾はフォンテーヌブロー様式として知られています。

 

 

 

有名なヴェルサイユ宮殿に比べればやや華やかさは控え目なものの、アラベスクやグロテスクの装飾も取り入れられ、ルネサンスの美を追求した豪華絢爛な宮殿となっています。

フォンテーヌブロー宮殿 皇后の寝室出典:Wikimedia commons

▲『皇后の寝室』は歴代の女王が使用した寝室でマリー・アントワネットも使用した

 

 

 

カクトワール

 

カクトワール(caquetoire)はルネサンス 期に出現した特徴的な椅子の一つです。

 

 

 

貴婦人たちが膨らんだスカートを履いたまま座ることができるよう、座面の前方が広がっている点が特徴です。

 

 

 

それにより、貴婦人たちは着飾ったまま座ることができ、おしゃべりを楽しんだので

おしゃべり椅子』とも呼ばれました。

 

 

 

イギリスのルネサンス様式

 

 

イギリスでもイタリアから波及したルネサンス様式の影響を色濃く受け、

エリザベス様式初期ジャコビアン様式として独自の発展が見られました。

 

 

エリザベス様式

エリザベス様式出典:COOPER HEWITT

▲チューダー様式、エリザベス様式の室内には暖炉が頻繁に用いられた。アーチにはゴシックで見られた尖頭アーチを上から潰したようなチューダーアーチ(ドラクエのスライムみたいな形)が特徴的。

 

 

エリザベス様式(※)は、女王エリザベス1世の治政時代(1558-1603に流行したイギリスの建築様式です。

(※1485年から1603年にかけてのイギリスで、ゴシックデザインを少しずつ変化させて生まれた様式で、チューダー様式があります。他のヨーロッパ諸国ではすでにルネサンスに突入していましたが、チューダー様式はゴシック様式の中にルネサンスをミックスした独自のスタイルですが、チューダー期とエリザベス期で1つの様式としてとらえられることが多いです。)

エリザベス1世 出典:オンライン美術館

エリザベス1世(1533年 – 1603年)はイングランドとアイルランドの女王で、チューダー(テューダー)朝の最後の君主。彼女の統治した時代は、とくにエリザベス朝と呼ばれ、「イングランドの黄金期」と言われている。

 

 

イギリスはイタリアから離れているという地理的な問題から、ルネサンス様式の流行が他のヨーロッパ諸国に比べて遅めでした。

 

 

 

その分、イギリスのゴシック様式の直線的で実用性を重視したデザインと、イタリアのルネサンス様式の特徴がミックスされた独自の様式になり、これがチューダー様式からエリザベス様式までの特徴になっています。

ハットフィールドハウス出典:Wikimedia Commons

▲15世紀末にイングランドに建造された『ハットフィールド・ハウス』エリザベス様式から初期ジャコビアン様式にかけての代表的建築。エリザベス1世が生まれ育った場所として有名。

 

エリザベス1世 ハットフィールドハウス出典:DAVID OAKES

▲タピスリーやエリザベス1世の絵画で飾られた室内は、後期ゴシック様式の特徴を残しながらルネサンスの影響が見られる。黒と白の市松模様で張られた大理石はエリザベス様式で好まれたデザイン。

 

 

チューダー様式からエリザベス様式にかけての建物の特徴は、急勾配の切妻屋根や、柱・梁・筋交いなどを外部に露出したり、構造体そのものがデザインの一部になっていて(ハーフティンバー構造)、全体的に直線的なデザインであることです。

チューダー様式 エリザベス様式 ハーフティンバー出典:Flickr

 

▼ハーフティンバー構造はこちらからチェック!▼

ミラノ ドゥオモ
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イングランドのウィルトシャーに存在するカントリー・ハウスロングリートハウスもエリザベス様式の代表的建築のひとつです。

 

 

 

広大な敷地内には、アフリカ以外では世界初のサファリパークを有します。

ロングリート イギリス出典:RETRIP 

▲イギリスの建築家ロバート・スミスソンの設計による『ロングリートハウス』(1568-1580)

 

ロングリート エリザベス様式出典:The English garden

▲壁面と暖炉にはオーダーの装飾が施され、入り口にはアーチの装飾などルネッサンスの影響を受けている。暖炉の上部には半人半獣のグロテスク装飾が使われている。

 

Longleat出典:PINTEREST

▲大型のタピスリーが掛けられたロングリートの回廊

 

 

ジャコビアン様式

ジャコビアン様式出典:Britannica

▲ジャコビアン様式のインテリアはルネサンスの前の時代の様式であったゴシック様式をまだ引き継いでいた為、凝った彫刻が施された装飾や家具が多かった

 

 

ジャコビアン様式は、イギリスの国王ジェームズ1世の時代に流行した建築・工芸の様式です。

 

 

ひとつ前の時代の様式であるエリザベス様式との連続性が強く、直線的なゴシックのデザインと、ルネサンスの華美なデザインのミックスという特徴は継続しながらも、華美さはやや控えめになり、落ち着いた佇(たたず)まいを示すデザインが多く見られるようになります。

 

 

 

また、1630年代以降にイタリアのルネサンス期の建築家「アンドレア・パラッディオ」のスタイルを模倣した『パラッディオ様式(パッラーディオ様式)』の影響を少なからず受けましたが、シンプルな古典建築の要素に重きを置いて、イギリスらしい厳格な独自のスタイルを確立しました。

 

 

 

ジャコビアン様式の代表的な建築には、

 

■ウィルトシャーのチャールトン・ハウス(1607)

 

■ハートフォードシャーのハットフィールド・ハウス(1607~12)(※)

 

■ウォーリックシャーのアシュトン・ホール(1618~35)

 

などが有名です。

(※エリザベス様式で紹介したハットフィールド・ハウスはエリザベス期〜ジャコビアン期の代表的建築。)

 

 

 

 

ジャコビアン期の建築材料には、ルネッサンス様式で頻繁に使用されていた石材に代わってレンガが用いられ、窓も小さな矩形(くけい)(※)のシンプルなデザインに変わってきました。

(※長方形のこと。)

チャールトンハウス出典:Miracle Moments

▲ロンドンのウィルトシャーにある『チャールトンハウス』は、ジャコビアン様式らしいレンガ造り。エントランスにはオーダーモチーフと獣面のグロテスク装飾、コーニスによる水平線の強調とシンメトリー、ファサード中央は手前にせり出し強調するなど、ルネッサンスの特徴が随所に現れている。

 

Charlton House出典:Londonist /Charlton House

▲チャールトンハウスの室内。ジャコビアン様式の室内装飾や家具にはウォルナット材を使われることが多かった。

 

 

 

イギリスのルネサンス様式の装飾

 

 

このエリザベス様式から初期ジャコビアン様式にかけての家具には、オーク材ウォルナット材が用いられていました。

 

 

 

オーク材とは日本では『樫(かし)の木』のことです。

非常に堅牢な木材で、ワインやウイスキーの樽や、船舶にも使用されている木材です。

 

 

 

ウォルナット材は『くるみの木』のことで、チーク材、マホガニー材と並んで「世界三大銘木」に選ばれている、頑丈な材として人気の木材です。

 

 

 

様々な特徴的な装飾が誕生した時代で、現代でも人気の装飾を見てゆきましょう。

 

 

 

バルボスレッグ(メロンバルブ)

バルボスレッグ出典:Elijah Slocum

 

バルボスレッグとは、脚や柱の途中に装飾されるかぶら形(がた)の挽物(木を回転させて削る加工)です。

 

 

この挽物は英国の伝統的な装飾で、様々なデザインが存在します。

バルボスレッグ出典:London fine Antiques

 

バルボスレッグの起源は古く、もともとはイギリスのゴシック様式の僧院の柱に使われていた球根のような形のデザインが始まりです。

 

 

その後、球根型の脚に彫刻が施されるようになり、その豪華な装飾はデスク、サイドテーブル、ベッドなどの家具の装飾に用いられました。

出典:LAPADA

 

 

ナンタルカ
ナンタルカ
かぶら形っていうのは、野菜の『かぶ』のことだにゃ。バルボスレッグはフルーツのカタチに似たデザインも多くて『メロンバルブ』とか『パイナップルバルブ』とも呼ばれますにゃー

 

 

キャノピー(天蓋)

寝室 キャノピー チューダー エリザベス ジャコビアン出典:Hever castle

 

ベッドの上には天蓋(てんがい)、英語ではキャノピーと呼ばれる天井のようなものがついた大型の家具が流行しました。

 

 

 

もともと貴族たちがすむお城には「寝室」という概念がなく、貴族たちは大きな広間で生活をするのが当たり前でした。

 

 

 

ベッドも大きな広間に置かれておりそこで寝ていたので、自分の寝姿が使用人をはじめ多くの人に見られている状態です。

 

 

 

これでは落ち着いて眠ることができないぞ!」と登場したのが天蓋付きベッドです。

 

 

 

天蓋を利用しベッドの周りにカーテンを引くことで、寝姿を人に見られることなくゆっくりと休めるようになったといわれています。

キャノピー 天蓋 ベッド出典:Archello

 

 

 

ねじり脚

バーリーシュガーツイスト ねじり脚出典:PInterest

 

ねじり脚は、バーリーシュガーツイストとも呼ばれ、その見た目の通りクルクルとした特徴のあるデザイン装飾です。

 

 

 

バーリーとは大麦のことで、大麦の糖分を使用した『ねじりアメ』というお菓子のデザインからインスピレーションを受けた挽き物細工職人が考案しました。

 

ジャコビアン様式 ねじり脚出典:Pinterest

 

ツイストは、この時代に木を削る刃をスライドさせる技術が開発されたことで製造が可能になったデザインです。

 

 

 

 

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お疲れ様でした。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

 

 

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では、次回もお楽しみに!

 

 

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